研究課題/領域番号 |
04640100
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
代数学・幾何学
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
栗原 章 日本女子大学, 理学部数物科学科, 助教授 (50130737)
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研究分担者 |
藤崎 リヱ子 日本女子大学, 理学部, 助教授 (30060635)
久保 淑子 日本女子大学, 理学部, 教授 (20060676)
大枝 一男 日本女子大学, 理学部, 教授 (10060675)
貝塚 徹 日本女子大学, 理学部, 教授 (40112974)
峰村 勝弘 日本女子大学, 理学部, 教授 (20060684)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
800千円 (直接経費: 800千円)
1992年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 志村曲線 / Mumford cuvve / Poincar'e級数 / P進周期 / 四元数環 / Common Lisp |
研究概要 |
各研究分担者は関係図書を購入し関係する研究会に出張、参加し研究仲間と情報を交換し意見を交わした。 目的とした研究課題については当初の目的を遂行することが出来た。よく知られているように、Q上の不定符号四元数環から得られる志村曲線はその判別式の因子の素数pに関する完備体Qpまで係数拡大すると、それはPGL_2(Qp)に含まれる適当な数論的不連続部分群Gに対応するMumford Curveとしても得ることが出来る。このとき、一つ一つの保型形式をQp上で個別にidentifyして扱いたいと言う欲求を持つのは自然なことであろう。一つの解答はde Shalit,P.Schneider等によるp-進のEichler-Shi-mura同型である。これはp-進Modular formをGの群としてのcohomologyの元として認識するものであるが、このcohomologyはある意味で(例えば、Gのdeformationに関して不変であるので)弱い構造しか持ち得ない。これを克服する一つの立場はP-進Poincar'e級数を考えることである。我々はp-進Poincar'e級数を定義し、その基本的性質を調べた。一つの基本的な結果はp-進Poincar'e級数のp-進周期はrationalである、ということである。応用としては、判別式が65以下の不定符号四元数環のfull modularの志村曲線についてその(事実上の)方程式を与えた。この際には、計算機を使用することも必要であったが、そのCPU時間は1年を越えた。また、Common Lispと言う計算機言語も有効に用いられた。 以上をpreprint“On-p-adic Poincar'e Series and Shimura Curves“としてまとめたので、いずれ投稿する予定である。
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