研究概要 |
1.代数学,組み合わせ論に関する研究交流: (1)京大数理研で行なわれた研究集会「代数的組合せ論」(12月)に参加した。 (2)北大で行なわれた研究集会「群論とその周辺」(1月)に参加した。 (3)名城大学で行なわれた研究集会「第37回代数学シンポジウム」(7月)参加した。 2.基本的図書の購入・複写: (1)代数学,組み合わせ論,Mathemaitca関係の図書(合計164冊)を購入した。 (2)文献を複写した。 3.数式処理言語Mathematicaを応用した数学研究スタイルの確立と普及をめざして: (1)ニューヨーク州立大学のSteven Skiena教授が著した,Implementing Discrete Mathematics---Combinatorics and Graph Theory with Mathematica(1990)を日本語に翻訳し出版した。 (2)東京で行なわれたMathematica Conferenceにて数式処理プログラムを用いた離散数学の計算機実験例を発表した。 (3)数学研究・教育における数式処理の役割について、スイスのZurich連邦工科大学のRoman Maeder教授にインタビューを行ない,その内容を雑誌「数学セミナー」に発表した。 (4)日本数式処理学会に入会した。 4.まとめ: 今年度は,研究集会を通じ組み合わせ論と多くの分野との関連を実感した。基本的図書の充実を図った。計算機を介しても,様々な分野との研究交流が生まれる可能性がある。来年度はこれらの経験を生かしつつ,Lie groups,Lie algebras,quantum groupsの表現論を深めたい。
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