研究課題/領域番号 |
04640149
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
解析学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
村井 隆文 名古屋大学, 理学部, 助教授 (00109266)
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研究分担者 |
舟木 直久 名古屋大学, 理学部, 教授 (60112174)
伊藤 正之 名古屋大学, 教養部, 教授
浪川 幸彦 名古屋大学, 教養部, 教授 (20022676)
大沢 健夫 名古屋大学, 理学部, 教授 (30115802)
青本 和彦 名古屋大学, 理学部, 教授 (00011495)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1992年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | Szego核 / 解析関数 / 完全流体 / 自然現象 |
研究概要 |
研究課題であるSzego核の保型関数論的構造の研究は解析関数の構造論であり、2次元完全流体のなす速度場(ホドグラフ面)論でもある。与えられた解析関数を見るにはその境界挙動が分かればよい。それは、境界値をSzego核で積分すれば内点の値が出るからである。このことは、Szego核を調べれば解析関数が分かると言うことを意味している。本研究の特徴はSzego核を総合的に考え、常に自然現象や社会科学に還元することを試みる所にある。自然現象のいくつかのモデル化から解析関数が現れるのであり、理に溺れては科学とは言えまい。常に、素直な目で自然を見てこそ、解析関数も見えてくると考えている。この意味では本年度、我々は人事を尽くしたが、満足すべき成果を得たとは言い難い。自然が大きいと言うだけでなく、代表者自身が自然を見る努力を欠いたと考えている。本年度終り近くになって、若干の実験器具を購入し基本的な実験を試みたが、それを論文という形で発表するには至らなかった。数学教室には実験器具と言ものがほとんどなく、実験法の習得と準備に多大の時間を要するためである。準備は末だ完了していない。来年度以降は、研究課題を「流動総合」と改め、10年計画で流動に関する総合学をめざしていこうと考えている。論文[1]は多変数解析関数の構造を調べたものであり、[2]はTeichmuller空間の立場から解析関数を見たものである。[3]は流体力学の立場からSzego核を見たものである。
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