研究課題/領域番号 |
04640294
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
核・宇宙線・素粒子
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
坂口 治隆 京都大学, 理学部, 助教授 (30025465)
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研究分担者 |
藤原 守 大阪大学, 核物理研究センター, 助手 (00030031)
与曽井 優 京都大学, 理学部, 助手 (80183995)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1992年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 零度非弾性散乱 / カーボン12からの陽子非弾性散乱 / 65Mev陽子 / 300Mev 陽子 |
研究概要 |
実験は加速器及びビームの制御が容易な低いエネルギー(65Mev)でテストをまず行った。散乱粒子の軌道追跡が可能な垂直方向ドリフトチェンバーを2面製作し、磁気スペクトログラフ雷電を用いて6回テストを行い最終的には測定に成功した。このテストで判明した零度非弾性散乱の為の注意点は、(1)加速器から取り出すビームの位相空間内にあるクラスターを1グループに絞る (2)スリットによりビームを制限した後にはその下流の分散の大きい位置にバッフルスリットを入れてエッジ散乱によるバックグラウンド形成を防ぐ (3)ビーム輸送系の要所要所にビユーアーだけではなくカウンターを入れビームの輸送系の最適化を画る (4)ビームは可能な限りスペクトログラフの下流で止め、雑音形成を小さくする (5)軌道追跡に加えて飛行時間測定も併用する。等々である。これらにより10ケタバックグラウンドを減少させ、測定に成功した。 そして300MeV陽子ではビームをさらにスペクトログラフの中を通して、焦点面の下流で止めることにし、37トン程のビームダンプを焦点面より下流10mの位置に建設した。その上ビームモニターとして散乱槽直前に遠隔駆動型のビームハローカウンターを新設して、ビームの通し方のモニターをできるようにした。300MeV陽子では2回のテストで零度非弾性散乱の測定のテストに成功した。当面^<12>C(P,P´)^<12>C(1^+T=0(12.7MeV),T=1(15,1MeV))のレベルへの遷移強度の相対変化を入射エネルギーを50MeVステップで変化させて核内核子間の有効相互作用V^0/V^0tのエネルギー変化を追う予定である。 さらにこのプロジェクトの本来の課題である新しい励起モードの探索用に現在大型のVDCを製作中であるので、この完成を待って探索に取りかかりたいと思っている。
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