研究課題/領域番号 |
04640390
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理学一般
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
脇谷 一義 上智大学, 理工学部, 講師 (10053604)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1992年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 電子エネルギー損失スペクトル / 放出電子 / Auger電子 / 準安定状態 / 真空紫外スペクトル / 励起断面積 / 電子衝撃 / 内殻励起過程 |
研究概要 |
本研究では電子エネルギー損失分光法を用いてXe、Cs、Se、Cu、Zn、Ga、Asなどの原子についての準安定状態生成励起断面積を電子の衝突エネルギーの関数として測定することを目的としていた。 この測定により、最も効率の良い標的への入射エネルギーの最適値を見つけることが本研究の目的であった。 (1)上記の目的を達成させるための手始としてXe原子を標的原子としてとりあげ、電子衝撃による4d-電子のイオン化励起断面積を測定し、日本物理学会誌Journalにその成果を論文として発表した。 現在もひきつづき準安定状態生成励起断面積の測定をつづけている。 (2)次にXeの代りに金属原子として取扱いやすいCa原子とりあげた。 Caを原子ビームにするため高温に加熱したオーブンに入れて標的ビームをつくった。 このCa原子ビームに電子を衝撃し、Ca原子からの放出電子のスペクトルを美しく取れるようにした。 このCaの放出電子の断面積を現在測定中である。 (3) 現有の真空紫外分光器の衝突室は希ガス用に設計されていたが金属ビームでも実験できるように衝突室を改造し、金属ビーム源を取り付けられるようにした。 標的原子としてCa原子ビームをとりあげ、電子衝撃による真空紫外発光スペクトルが美しく測定出来るようになった。 現在(1)(2)(3)の実験を組合せて準安定状態生成断面積を系統的に測定している。 近い将来結果をまとめて論文に発表する予定である。
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