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放射線誘起短寿命イオン対の再結合過程におけるスピンダイナミクスの磁場効果

研究課題

研究課題/領域番号 04640459
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 物理化学一般
研究機関早稲田大学

研究代表者

濱 義昌  早稲田大学, 理工学総合研究センター, 教授 (40063680)

研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1992年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード蛍光検出ESR / イオン対 / スピンダイナミクス / 放射線誘起イオン対 / イオン対再結合 / 磁場効果 / スピンナイダミクス / 蛍光検出電子スピン共鳴 / ODESR / 再結合発光 / 放射線誘起発光
研究概要

当該年度は数種類の弗素置換トルエンのスクアラン溶液に放射線照射によって生成する短寿命イオン対の再結合時におけるスピン状態を検討すると共に、一重項、三重項状態の収量の磁場依存性を検討した。また、今まで観測されていなかった2,3,4-trifluoro tolueneのアニオンラジカルの超微細結合定数を蛍光検出電子スピン共鳴(ODESR)法により決定した。
使用した溶質はpenta-fluoro toluene,octa-fluoro toluene,2,3,4-trifluoro toluene,a,a,a-trifluoro tolueneを用い溶媒はスクアランを用いた。また、発光増感材としてp-terphenyを添加した。
放射線源としては90μCiの^<90>Srを使用した。ODESRは通常の装置にマイクロ波増幅器を取り付け1W迄の出力を可能にして用いた。
蛍光収量は濃度、温度、磁場に依存することが顕著に見いだされた。これらの依存性はODESR信号の強度とも密接に関係しており、これらの相関関係を生成したイオン対密度、イオン対寿命、超微細結合定数、スピン-格子緩和時間T_1、スピン-スピン緩和時間T_2それぞれの関係を用いて説明することができた。とくに蛍光収量の磁場依存性についてはB.Brocklehurstの提唱した計算結果に基ずき定性的に説明することができた。イオン対寿命とT_1の関係が磁場効果においてはとくに重要であることが見いだされた。
いっぽう、パルスX線を用いた実験も行なったが装置的な改良に時間がかかり、現在のところ明瞭な結果を得るに至らなかった。しかし、今後の見通しは得ることができた。

報告書

(3件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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