• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

有機合成試薬としてのビスマス化合物の開発と新しい合成反応への応用

研究課題

研究課題/領域番号 04640505
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 有機化学一般
研究機関徳島大学

研究代表者

和田 眞  徳島大学, 総合科学部, 教授 (10016173)

研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1992年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード有機合成 / ビスマス化合物 / ビスマストリフラート / 三塩化ビスマス / β-アミノアルコール / シアノヒドリン / ピラン誘導体 / ホモアリルアミン / トリブチルビスマス / エステル化反応 / アンドール縮合反応 / シリルエノールエーテル
研究概要

ビスマスを用いる有機合成について検討した結果、以下の事実が明らかになった。
1.トリブチルビスマスを用いるエステル化反応:トリブチルビスマスを酸素雰囲気下、酸クロリドあるいはカルボン酸と反応させると、対応するブチルエステルが収率よく得られた。
2.触媒量のビスマストリフラートを用いる立体選択的アルドール縮合反応:三塩化ビスマスとトリフルオロメタンスルホン酸から容易に得られるビスマストリフラートを触媒量用い、シリルエノールエーテルと種々のアルデヒドを反応させると、アルドール生成物が収率よく得られた。なおこの反応ではエリトロ体のアルドール生成物が選択的に得られることが明らかになった。また、酒石酸ジエチルエステルを不斉な配位子として不斉アルドール反応を試みたが、得られた生成物は12%e.e.であった。
3.金属ビスマス存在下、プロパルギルブロミドとアルデヒドとの反応:金属ビスマス存在下、プロパルギルブロミドと種々のアルデヒドを反応させると、アレン誘導体とアセチレン誘導体の混合物が得られた。
4.三塩化ビスマスを用いるエポキシドの開環反応によるβ-アミノアルコールの合成:三塩化ビスマスの存在下、エポキシドを芳香族アミンと反応させると対応するβ-アミノアルコールが得られることが明らかになった。
5.不斉ビスマス触媒を用いるアルデヒドの不斉シアノ化反応:触媒量の三塩化ビスマスあるいはビスマストリフラートを用いて、トリメチルシリルシアニドを種々のアルデヒドと反応させると、シアノヒドリンのシリルエーテルが定量的に得られた。光学活性な酒石酸ジエチルエステルから調製した不斉ビスマス触媒を用いてこの反応を試みたところ、58%の光学収率で光学活性シアノヒドリンが得られた。
6.三塩化ビスマスを用いるアリルトリメチルシランとアルデヒドからのピラン誘導体の合成:三塩化ビスマスの存在下、アリルトリメチルシランと2モルのアルデヒドを反応させると、ピラン誘導体が得られた。
7.三塩化ビスマス-亜鉛系を用いるイミンのアリル化反応:三塩化ビスマス-亜鉛系を用いて、アリルブロミドをイミンと反応させると、ホモアリルアミンが得られた。

報告書

(3件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] M.Wada,H.Ohki,Y.Kuramoto,and T.Matsumoto: "The Chemistry of Trialkylbismuthine:An Oxidative Esterification Reaction of Acid Chlorides and Carboxylic Acids Utilizing Tributylbismuthine in the Presence of Oxygen" Manuscript in preparation in Bull.Chem.Soc.Jpn.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] M.Wada,T.Domae,T.Matsumoto,T.Horie,and M.Tsukayama: "Trimethylsilylcyanation of Aldehydes Catalyzed by Bismuth(III)Trichloride" Manuscript in preparation in Chem.Lett.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Makoto Wada, Hidenori Ohki, Yoshihiro Kuramoto and Takashi Matsumoto: "The Chemistry of Trialkylbismuthine : An Oxidative Esterification Reaction of Acid Chlorides and Carboxylic Acids Utilizing Tributylbismuthine in the Presence of Oxygen" Manuscript in preparation in Bull.Chem.Soc.Jpn.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Makoto Wada, Terutomo Domae, Takashi Matsumoto, Tokunaru Horie, and Masao Tsukayama: "Trimethylsilylcyanation of Aldehydes Catalyzed by Bismuth(III) Trichloride" Manuscript in preparation in Chem. Lett.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] M.Wada,H.Ohki,Y.Kuramoto,and T.Matsumoto: "The Chemistry of Trialkylbismuthine:An Oxidative Esterification Reaction of Acid Chlorides and Carboxylic Acids Utilizing Tributylbismuthine in the Presence of Oxygen" Manuscript in preparation in Bull.Chem.Soc.Jpn.

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] M.Wada,T.Domae,T.Matsumoto,T.Horie,and M.Tsukayama: "Trimethylsilylcyanation of Aldehydes Catalyzed by Bismuth(III) Trichloride" Manuscript in preparation in Chem.Lett.

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi