研究課題/領域番号 |
04640535
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
天然物有機化学
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研究機関 | 函館工業高等専門学校 |
研究代表者 |
蔵多 一哉 函館工業高等専門学校, 工業化学科, 助教授 (20041915)
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研究分担者 |
鈴木 稔 北大理, 化学科, 助教授 (30000855)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1992年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 着底・変態促進活性物質 / 摂食阻害活性物質 / アワビ・ウニ浮遊幼生 / アワビ稚貝・ウニ稚仔 / 無節サンゴモ / シワヤハズ / アミジグサ / セスキテルペン |
研究概要 |
アワビ・ウニ浮遊幼生の着底・変態促進活性物質については、無節サンゴモを明期15時間、暗期9時間で10日間培養した。培養中、培養液を活性炭カラムに通導循環させ、無節サンゴモが海水中に放出している物質を活性炭に吸着させた。その後、メタノールおよびメタノール/アンモニア溶液で溶出し、減圧濃縮後、得られた物質をエゾアワビとキタムラサキ浮遊幼生に対する生物試験を行なった。その結果、この方法で得られる物質に活性は認められず、活性物質は揮発性のものであろうと推定された。今後、揮発性物質に焦点を絞って研究を進めたい。アワビモについては、生物試験を実施できる期間が限られており、今年度は無節サンゴモだけで終了したため実施できなかった。 アミジグサ科海藻のシワヤハズとアミジグサのエゾアワビ稚貝・キタムラサキウニ稚仔に対する摂食阻害活性物質をセルロース板法により検索した。シワヤハズの場合は、両者に対して非常に強い活性を示す物質として、脂溶性画分の酸性部と中性部からゾナロール、イソゾナロール、クロマゾナロール、ゾナロン、イソゾナロンの5種のセスキテルベン誘導体を単離し、^1H-NMR、^<13>C-NMR、MS、UV等のスペクトル分析および化学的方法により同定した。アミジグサの場合は、脂溶性画分のうち中性部に強い活性が認められた。中性部を更に分画し、活性成分の単離を行なっているが、主要な活性物質は非常に不安定な化合物であって今のところ単離同定まで至っていない。現在、クロマトグラフィー等の条件を検討中であり、できるだけ速やかに研究を終了させたい。
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