研究課題/領域番号 |
04640569
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
無機・錯塩・放射化学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
岡本 健一 筑波大学, 化学系, 教授 (70132983)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1992年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 硫黄架橋多核錯体 / 錯体の立体化学 / 金属の配位様式 / 自然分晶 / 亜鉛(II) / コバルト(II) / fac(S)単核錯体 / 八核錯体 / コバルト(II)四面体構造 / 銅(I)三配位平面構造 |
研究概要 |
生体内必須アミノ酸であるL-システィン等の含硫有機配位子が配位した単核錯体は、配位した硫黄原子の高い求核性のため、種々の金属イオンに容易に架橋し、多核錯体を形成すると考えられる。この様な多核錯体の構造や反応性等の研究は、生体系中の微量金属イオンまわりのモデルや触媒等の機能性材料を設計する為の基礎データとして重要である。本研究は、L-システィンやその類似含硫有機配位子を配位した9、10族遷移金属単核錯体と、種々の配位様式をとると考えられる遷移金属イオンとの反応性を追及し、単核錯体部分の構造を選択的に保持する硫黄架橋多核錯体の合成経路を検討すると共に、多核錯体の立体構造と種々の金属イオンの配位様式との関係及び分光化学的、電気化学的性質との関連性を追求した。まず、含硫有機配位子を配位した単核錯体を合成した。この単核錯体を配位硫黄原子で四配位四面体配位様式をとるZn(II)イオンに架橋配位させて、自然分晶した七核、八核錯体を選択的に合成し、その生成と反応条件の関係を解明した。また、空気中で容易に酸化を受けると考えられるCo(II)イオンとの反応において、八核構造中に四配位四面体構造の安定な形でCo(II)を固定化することができた。得られた自然分晶を示す代表的な錯体について、X線結晶解析法により固体中の立体化学を考察すると共に、それら錯体の酸化還元挙動や、分光化学的、立体化学的性質について明らかにした。さらに、四配位平面型銅(II)イオンとの反応性、直線型配位様式を取りやすい水銀(II)イオンとの反応性について検討し、新規多核錯体の立体構造と金属イオンの配位様式の関係、諸性質や物性の解明を進めた。
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