研究課題/領域番号 |
04640595
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
遺伝
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
河野 晴一 東邦大学, 理学部, 教授 (70057644)
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研究分担者 |
黒尾 正樹 東邦大学, 理学部(学術振興会・特別研究員), 訪問研究員
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
300千円 (直接経費: 300千円)
1993年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
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キーワード | メクラウナギ目 / 染色体放出(DNA放出) / 生殖細胞に特異的なDNA配列 / Myxine glutinosa / Eptatretus stoutii / Eptatretus cirrhatus / 制限酵素 / 高頻度反復配列 / Eptatretas stoutii / C-バンド / 構成異質染色質 / 染色体(DNA)放出 / メクラウナギ / Eptatretus stouii / Eptotretus cirrhatum / Cバンド / メクラウナギ属 / 海外産 |
研究概要 |
カナダ産のメクラウナギのEptatretus stoutii、ニュージーランド産のEptatretus cirrhatus、スウェーデン産のMyxine glutinosaを、細胞遺伝学的検索、DNA量の検討、分子細胞遺伝学的検索の材料として供した。精原細胞と体細胞(肝臓と血液)の染色体数とその差並びに放出DNA量はE.stoutiiが、精原細胞:48、体細胞:34、その差:14、放出DNA量:生殖細胞の52.8%であり、E.cirrhatusは、それぞれ72(A type)または80(B type)、34、38または46、49.2%であり、M.glutinosaはそれぞれ44、28、16、43.5%であった。この結果、上記3種は染色体(DNA)を放出していることが判明した。Cバンド法による構成異質染色質の検索で、E.stoutiiとE.cirrhatusにおいては放出DNAが主として構成異質染色質からなることを確認した。単離した海外産の3種のDNAを制限酵素で消化し、電気泳動したところ、E.cirrhatusにおいて生殖細胞に特異的なDNAが見いだされた。このうちDraIで見いだされた約100bpのDNAをプローブとしてサザンブロット並びにin situハイブリダイゼーションを行った結果、このDNAは、E.cirrhattusの生殖細胞にのみ、縦列型で反復し、Cバンド陽性の生殖細胞に特異的な染色体に分散して分布していることが判明した。本邦に産するE.okinoseanusより分離された放出DNA断片EEEo1をプローブとして、各種のDNAヘハイブリダイゼーションした結果は、E.stoutii並びにP.atamiの生殖細胞に微弱なハイブリッドシグナルが認められた。これはこの配列がE.okinoseanusに極めて特異的であることを示唆している。一方、EEEo2をプローブとして、ハイブリダイゼーションしたところ、P.atamiの生殖細胞に強いシグナルが認められた。これはこの配列がE.okinoseanusの生殖細胞のみならずP.atamiの生殖細胞にも存在することを示している。
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