• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

動物の子育ての進化の数理的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04640608
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 生態学
研究機関佐賀医科大学

研究代表者

山村 則男  佐賀医科大学, 医学部, 助教授 (70124815)

研究分担者 辻 宣行  佐世保工業高等専門学校, 助教授 (40236881)
研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1993年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1992年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード子育て / 数理モデル / 多型 / 進化的大安定な戦略 / 父性 / 性比 / 進化的に安定な戦略
研究概要

平成四年度では4つの保護形式、両親保護、オス保護、メス保護と無保護のいづれが純粋戦略になるかを、性比、両親保護と片親保護の場合の子供の数の比、片親保護と無保護の場合の子供の数の比の3つのパラメータで記述した。保護形式を決定する重要なパラメータは性比であることがわかった。また父性の不確かさがメス保護が多い理由のひとつであろうと思われた。オス保護とメス保護が重なったり、両親保護と無保護が重なったりする場合もある。どちらになるかは過去からの進化の歴史が決定する(3つのうちのどのパラメータが変化したか)。これらの結果はBehavioral Ecologyに掲載された。平成五年度は保護形式の多型に論点を移した。同一種内に複数の保育パターンが存在するもの(例えば地中海のクジャクベラ)、あるいは近縁種のグループ内に多種の保育パターンが存在するもの(例えば、一夫多妻の鳥、カエル類)等の実際の生物と、我々のモデルとの比較対応を行った。各分類の専門の生態学者からの情報をもとにして、モデルの予測と、その実際の保護形式を比較検討中である。また我々のモデルにおいては、実効性比が一番重要であったが、はたして性比が本当に一番影響が大きいのかを実際の生物で検討中である。また、保育行動の進化の統一的理論として遺伝的、生態的な総合的考察はその問題の大きさのために完了していない。
一方、保育とは血縁関係のある親と子供の利益の対立である。保育することで親は繁殖の機会を失うが、子供は生存率が増す。即ち、親はできるならば保育はやりたくなく、子供は親にやらせたい。このような血縁のあるもの同士での利害の対立を、京都大学・阿部琢哉、東正彦らと共に数理モデルで検討した。この結果はEvolutionに掲載された。

報告書

(3件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] N.Yamamura: "Parental Care as a Game" Journal of Evolutionary Biology.6. 103-127 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] N.Yamamura: "An Evolutionary Theory of Conflict Resolution between Relatives:Altruism,Manipulation,Compromise" Evolution. 46. 1236-1239 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Norio Yamamura and Nobuyuki Tsuji: "Parental Care as a Game" Journal of Evolutionary Biology. 6. 103-127 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Norio Yamamura and Masahiko Higashi: "An Evolutionary Theory of Conflict Resolution between Relatives : Altruism. Manipulation, Compromise" Evolution. 46. 1236-1239 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] N.Yamamura: "Parental Care as a Game" Journal of Evolutionary Biology. 6. 103-127 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] N.Yamamura: "An Evolutionary Theory of Conflict Resolution between Relatives:Altruism,Manuplation,Compromise" Evolution. 46. 1236-1239 (1992)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] N.Yamamura: "Parental Care as a Game" Journal of Evolutionary Biology. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

URL: 

公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi