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複合広域からのメタン発生・吸収量とその機構

研究課題

研究課題/領域番号 04640611
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 生態学
研究機関大阪市立大学

研究代表者

依田 恭二  大阪市立大学, 理学部, 教授 (80046937)

研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1992年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード複合広域 / メタン収支 / ヨシ湿地 / メタン発生速度 / 森林土壌 / メタン吸収 / 温度依存性 / 地球温暖化 / 温室効果ガス / 季節変動
研究概要

さまざまな土地利用からなる地域全体のメタン収支を求めるため、そこでの発生源であるヨシ湿地からのメタン発生速度と、吸収源である森林のメタン吸収速度を測定した。
ヨシ湿地からのメタン発生速度には季節変動が認められた。7月に平均17.72mgCH4/m2/hrのメタン発生速度を記録して最高値を示し、12月に0.35mgCH4/m2/hrで最低となった。このように、ヨシ湿地からのメタン発生速度は温度の影響を受けているが、それだけでなく、重要な要因として、水位や土壌の酸化還元電位もあげられることが明らかになった。また、ヨシ湿地からのメタン発生に果たすヨシの役割について調べたところ、ヨシはメタン発生に対して促進的な効果を持っていることが示唆された。
森林土壌のメタン吸収速度にも季節変動が認められ、そのピークは10月頃にみられた。また、その温度依存性について実験したところ、25〜30℃でメタン吸収速度が最高となる傾向がどの時期の土壌においても認められた。土壌の深さによりメタン吸収速度がどうかわるかを調べた結果、森林土壌のメタン吸収はおもに表層部、地表面から20cmくらいまでのところでなされていることが明らかになった。さらに、採取した土壌をオートクレーブにより殺菌したところ、前にメタン吸収を示していた土壌が、殺菌後には吸収しなくなり、このことから森林土壌によるメタン吸収は生物的作用によることが示された。

報告書

(3件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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