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低温感受性植物の光合成器官における低温傷害とその修復機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 04640621
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 植物生理学
研究機関東京大学

研究代表者

寺島 一郎  東京大学, 理学部, 助手 (40211388)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード低温傷害 / 光合成 / キュウリ / 光活性化 / チオレドキシン
研究概要

熱帯原産であるキュウリを用いて光合成における低温傷害のメカニズムを研究した.キュウリの葉を光照射下で数時間低温にさらすと光合成活性を示さなくなった.このとき,チオレドキシンの関与するシステムによって光活性化されなければ活性を示さない葉緑体のフルクトース2リン酸加水分解酵素(FBPase)などが光活性化を受けなくなっていた.
これらのことより,光活性化過程の損傷が光合成失活の原因であるという仮説をたて,検証した.チオレドキシンの関与する酵素の活性化には,光化学系Iからの電子が、フェレドキシン,フェレドキシン:チオレドキシン還元酵素,チオレドキシンと順次伝達され標的酵素を還元する必要がある.これらの各コンポーネントの活性を調べたところ,フェレドキシン,チオレドキシン,FBPaseは全く損傷を受けないことが明らかになった.また,光化学系Iは損傷を受けたもののかなりの活性を保っていた.これらのことからフェレドキシン:チオレドキシン還元酵素が不可逆的な損傷を受けていることが強く示唆された.また,この阻害は,葉の光ー低温処理を低酸素濃度の空気中で行った場合には起こらないことも明らかになった.
現在,フェレドキシン:チオレドキシン還元酵素の失活を直接検出するシステムを用いた実験に取りかかっている.

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 寺島 一郎: "低温による光合成器官の損傷およびその修復" 植物細胞工学. 4. 311-318 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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