研究課題/領域番号 |
04640711
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地質学一般
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
林 大五郎 琉球大学, 理学部, 助教授 (30112444)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1992年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 歪解析法 / ネパール・ヒマラヤ / 嘉陽層 / 画像解析 |
研究概要 |
研究代表者は本研究において、3次元有限歪解析法の高速化を計り、ネパール・ヒマラヤ地域および沖縄島に分布する四万十相当層である嘉陽層の砂岩から採取した大量の歪データを速やかに処理し、解析することを目的とした。この3次元有限歪解析法は、中一細粒砂岩の定方位サンプルからその岩石のうけた3次元歪を得る方法であり、3次元歪を得るまでの工程は、以下のとうりである。(1)サンプリング(2)定方位カッティング(3)薄片作成(4)マーカーの抽出(5)タブレットによるマーカー・データのディジタル化(6)歪の計算(7)構造解析。これらはすベて本研究で達成され、その成果は、「変形前のマーカー楕円の性質」(地質学雑誌)として公表された。また本解析法の基礎的な部分については“Finite strain analys is on geology"(Bull.Coll.Sci.Univ.Ryukyus)で公表されている。このように、嘉陽層の構造に関してはある程度の成果を挙げたが、ネパールヒマラヤのナップ構造の解析は現在進行中である。またこの方法のネックとされる、マーカーから歪データを抽出する段階の解決策として、薄片から直接に入力したデータの画像解析を行って、マーカー・データを抽出するソフトウエアの開発も同様に進行中である。この開発に際しては、本研究費補助金で購入した高解像度イメージスキャナー、入力データを蓄える大容量ハードディスクが用いられている。
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