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広島花崗岩の含水珪酸塩鉱物の化学組成

研究課題

研究課題/領域番号 04640735
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 鉱物学
研究機関信州大学

研究代表者

山田 哲雄  信州大学, 理学部, 教授 (30020647)

研究分担者 山口 佳昭  信州大学, 理学部, 教授 (50144689)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1992年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード広島花崗岩 / 黒雲母 / 角閃石 / 水素同位体比 / 含水量
研究概要

山陽帯の広島花崗岩は、本邦の白亜紀〜古第三紀の花崗岩類の中でも主要な岩体の1つでありながら、それらの大部分が角閃石を含まないので、黒田吉益教授を中心とする私たちの水素同位体的研究が行われていなかった。最近、広島市周辺に角閃石を含む岩相がかなり広く分布することがわかったので、岩国市ー佐伯町ー三段狭地域から広島市のまわりの広島花崗岩体本体から岩石試料を採取して、角閃石と黒雲母を分離し、水素同位体比とX_<Fe>(Fe/Fe+Mg)を測定した。この地域の花崗岩は風化がはげしく、かなりの部分でマサ化しており、分析に供し得る岩石試料の採取は容易ではなく、試料の数は充分ではなかったが、新しい知見が得られた。
これまでに同じ手法で研究されてきた日本の他の地域の花崗岩と比較するとかなり違った特徴のあることがわかった。即ち、それらの8D値は黒雲母で-107〜-90〓、角閃石で-110〜-85〓で、X_<Fe>は黒雲母で0.61〜0.75、角閃石で0.58〜0.76で、δD-X_<Fe>図で角閃石と黒雲母のタイラインはS-Eライン(Suzuoki-Epsteinの実験式の傾斜)に平行なものはなく、むしろ垂直に近いものが多い。そして角閃石の含水量は 1.48〜1.80で低い。これらの特徴は、中部地方領家帯の伊奈川花崗岩のそれに似ている。
山陽帯の中でも、広島花崗岩とほゞ同時代で、独立したやゝ苦鉄貭の有漢岩体の水素同位体的特徴はδDが黒雲母で-114〜-99〓、角閃石で、123〜103〓と低いがX_<Fe>は黒雲母で0.50〜0.56、角閃石で0.47〜0.49と広島花崗岩プロパーよりも低い。角閃石ー黒雲母のタイラインはS-Eラインに平行なものとそうでないものもあって、角閃石の含水量は、1.76〜1.95とやゝ高い

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Yamada,T.and Morikiyo,T.: "Ryoke metamorphic belt of Central Japan" 29th IGC Field Trip Guide Book. Vol.5. 95-101 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Kuroda,Y.,Yamada,T.et al.: "Correlation of granitic rocks in the Baltic shield and the Japanese island arc." Japan Contribution to the IGCP,1992. 73-76 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 森清 寿郎・加々美 寛雄・黒田 吉益・山田 啓雄 他4名: "バルチック盾状地のカーボナタイトのSr,Nd,C,O同位体比" 信州大学理学部紀要. 27. 23-35 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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