研究課題/領域番号 |
04640737
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
鉱物学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
前川 寛和 神戸大学, 理学部, 助教授 (50173696)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1992年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | ストレッチングリニェーション / 変成作用 / サブダクション / 運動学的解析 / ストレッチングリニエーション / 三波川変成帯 / 神居古潭変成帯 |
研究概要 |
徳島県徳島市眉山、兵庫県三原郡沼島、和歌山県和歌山市周辺の三波川変成岩類、北海道神居古潭帯、北アメリカ西海岸フランシスカン帯、その北方の北西カスケード帯、伊豆-小笠原前弧域の高圧型変成岩類を対象として、変成作用における変形作用の位置づけについての研究を行った。三波川変成帯および神居古潭帯については約40日間の野外調査を行い、変成岩類の変形組織の解析、特に変成岩の線構造(鉱物およびストレッチング・リニエーション)と面構造を測定し、岩石の定方向サンプリングを行った。三波川帯については従来から指摘されていたように、変成帯の分布とほぼ平行な東西方向の線構造が卓越することを確認し、微小構造の解析から線構造が変成作用最後期の温度上昇の時に形成された可能性が高いことを指摘した。フランシスカン帯と北西カスケード帯については1989年-1992年に行った調査で採取した岩石試料を用いて行った。フランシスカン帯では変成帯の分布に対して直交した線構造が発達しており、沈み込み帯内における変成度の異なるユニットの相対運動に関係して形成されたことを見いだした。伊豆-小笠原、マリアナ前弧域については1987年東京大学海洋研究所白鳳丸KH87-3字研究航海で得られたドレッジ試料、1989年に実施された国際掘削計画第125節で得られた掘削試料を用いた。変成岩類の線構造を構成する微小構造を解析し、変形が蛇紋岩ダイアピルによって上昇する過程で生じたことを示した。
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