• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

カソードルミネッセンスによる混晶半導体薄膜のハンドギャップの揺らぎの評価

研究課題

研究課題/領域番号 04650002
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 応用物性
研究機関東北大学

研究代表者

関口 隆史  東北大学, 金属材料研究所, 助手 (00179334)

研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1992年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードカソードルミネッセンス / 混晶半導体 / バンドギャップ / 格子歪 / ヘテロ構造 / InGaAs / InGaAsP / 準安定状態 / GaAs / Si
研究概要

本研究は、カソードルミネッセンス(CL)法を用いて、1μm程度の位置分解能で発光スペクトルを測定することにより、微小領域における化合物半導体の組成比(Δx)と残留歪量(Δl)を定量的に評価することを目的としている。前年度では、ΔxとΔlのどちらか一方が変化している系を試料として、それぞれが発光に及ぼす効果を調べた。今年度は、局所的に組成比(Δx)と歪量(Δl)とが変化している(a)SiGe/Si薄膜、(b)InGaAsP/InP薄膜についてCL観察を行ない、発光スペクトルから両者を独立に評価する方法を模索した。
装置に関しては、今年度の課題であった(1)画像処理システムを構築した。これにより、検出器のノイズ除去をはじめ、画像同士の演算、高速フーリエ変換等が可能となり、CL像の定量的な評価が実現できた。また、(2)光電子増倍管を使ったフォトンカウンティングを、長波長側に拡張した(1.1μmまで)。
結果は、(a)SiGe/Si系において、残留歪によるバンドギャップ幅の異常低下を観察した。しかし、ミスフィット転位のある領域とない領域、即ち局所的な歪量の違い(Δl)による、束縛励起子のTOフォノンレプリカのピーク位置の変化は認められなかった。(b)低温液相成長法でInP基板上に成長させた4元系のInGaAsP薄膜の、相分離が生じて組成(Δx)が明らかに変化している領域でCL観察を行なったが、昨年度に発見した準安定な欠陥のために、CLではブロードなピークしか観察できず、スペクトル形状からΔxとΔlを分離して評価することはできなかった。
結論として、バンドギャップの局所的な変化は発光のピーク位置のずれとして容易に観察できるが、これより組成比(Δx)と歪量(Δl)を評価するには、スペクトルが明確な構造を持っていることが必要条件である。

報告書

(3件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Sekiguchi: "Cathodoluminescence and EBIC Study on Dislocations in Si Crystals" Journal of the Electrochemical Society. (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Sekiguchi, S.Kusanagi, B.Shen and K.Sumino: "Cathodoluminescence and EBIC Study on the Dislocations in Si" J.of Electrochem. Soc. (in press). (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Sekiguchi: "Cathodoluminescence and EBIC Study on Dislocations in Si Crystals" Journal of the Electrochemical Society. (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi