• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

高分子材料で作製された機械・構造物の寿命討価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04650079
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 材料力学
研究機関東京工業大学

研究代表者

小泉 尭  東京工業大学, 工学部, 教授 (90016337)

研究分担者 納冨 充雄  東京工業大学, 工学部, 助手 (70218288)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード熱可塑性高分子 / 機械的性質 / 劣化 / 暴露試験 / 粘弾性測定 / 赤外分光分析
研究概要

1.ポリアミドー6とセルロースアセテートを供試材として暴露試験と引張試験を行い,重量変化と機械的特性の変化を調ベた。また,同時に赤外吸収スペクトルを測定し、赤外分光分析を行った。それにより,以下の結論を得た。
(1)PAにおいては,重量変化と引張強さの間には線形関係が成立する。すなわち,高湿度環境下で暴露されると重量と延性が増加し,低湿度環境下では逆の傾向となる。さらに,この関係は暴露履歴に依存せず,大気中の水分の吸排湿が重量変化の主要因であり,PAの暴露湿度に対する引張強さの変化は,材料が吸排湿した水分量によって決定される。
(2)CAにおいては,単一状態に暴露した場合には重量変化と降伏応力の変化量の間には線形関係が成立する。しかし,PAとは異なり,可塑剤の飛散が生じるので高温高湿度下では吸湿による変化を相殺し,重量,降伏応力とも変化量が僅かとなる。また,複合暴露試験の結果は先の線形関係上に位置せず,CAの暴露湿度に対する降伏応力の変化については,水分の吸排湿だけでなく可塑剤の飛散まで考慮する必要がある。
2.ポリプロピレンおよびポリカーボネイトフィルムを供試材として,紫外線,温度,応力の組み合わせによる暴露試験を行った。その後,引張試験,粘弾性測定,赤外分光分析を行い,以下の結論を得た。
(1)PPにおける紫外線劣化は,高温状態であるほど促進され,暴露試験期間中に負荷された応力による影響は少ない。さらに,Tg点におけるtanδが減少した。
(2)PCにおける紫外線劣化は,温度による影響は少ないが,暴露試験期間中に負荷された応力によって劣化が促進される傾向がある。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 納冨 充雄: "赤外分光分析による高分子材料の機械的特性におよぼす湿度の影響" 平成4年度材料力学部門講演会講演論文集. 233-234 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 弘田 浩之: "PPおよびPCフィルムの機械的性質におよぼす紫外線および熱の影響" 第70期全国大会講演論文集(B). 610-612 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

URL: 

公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi