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PVD薄膜による研削表面温度分布の測定

研究課題

研究課題/領域番号 04650108
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 機械工作
研究機関岐阜大学

研究代表者

加藤 隆雄  岐阜大学, 工学部, 助教授 (20023319)

研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1992年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード研削温度 / PVD / 薄膜 / 融点 / 蒸着
研究概要

加工物を研削幅の中央で二つに分割し,その分割面を鏡面に仕上げ,真空蒸着装置により固有の融点をもつ物質のPVD薄膜(膜厚0.1〜0.2μm)を蒸着する.その後,この面を一体に合わせて研削加工を行ない,加工後この分割面を観察すると,研削熱によりPVD薄膜が融解した部分と融解しなかった部分との境界線が明瞭に識別できる.この境界線上の加工物の温度は薄膜物質の融点に等しく,境界線を一本の等温線とみなすことができる.したがって融点の異なる各種の物質を分割面に蒸着し,同様の実験を繰り返し行えば,加工物内部の微小領域の温度分布を従来の方法により格段に精度よく求めることができる.これが本研究で提案する温度測定法である.
本研究は,上述の手法で加工物表面の温度分布の測定を行ない,加工条件,研削砥石の材質(WA砥石,GC砥石,CBN砥石),加工物の材質(ステンレス,炭素鋼,銅合金)が温度分布やエネルギ分配率にどのように影響を与えるのかを明らかにした.結果の要約は以下のようである.
1.加工表面からある一定の深さまでの温度勾配は,研削砥石や加工物の材質に関わらず本研究で行なったすべての加工条件において,移動熱源理論より求められる解析結果とよく一致することが確かめられた.
2.エネルギ分配率(全消費エネルギのうち加工物に流入する割合)は加工条件,研削砥石や加工物の材質によって大幅に変化する.現在のところ,このエネルギ分配率がいかなる因子によって最も影響を受けるのかは明らかにすることができない.
3.本研究で提案した温度測定法は研削加工に有効に適用できるものである.
なお,本研究で提案した温度測定法は特許出願済みである.
(特許平5-168644 内部温度測定用部材およびそれを用いた内部温度測定法)

報告書

(2件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] T.Kato,H.Fujii: "Temperature Distribution of Workpiece in Surface Grinding Measured by PVD Film Method" Trans.ASME,Journal of Engineering for Industry. 投稿中.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 加藤隆雄,鵜飼直行: "内部温度測定用部材およびそれを用いた内部温度測定法" 特許 No.平5-168644.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Kato, H.Fujii: "Temperature Distribution of Workpiece in Surface Grinding Measured by PVD Film Method" Trans.ASME, Journal of Engineering for Industry. submitted.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] N.Ukai, T.Kato: "A Method for Measuring the Temperature Distribution in Solid Body" J.PAT.(5-168644).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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