研究課題/領域番号 |
04650113
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機械工作
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
甲木 昭 大分大学, 工学部, 教授 (40037784)
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研究分担者 |
松岡 寛憲 大分大学, 工学部, 助手 (40112411)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1992年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 切削加工 / 工具摩耗 / 境界摩耗 / 仕上面粗さ / 切削油剤 / 基油粘度 / 基油分子量分布 / 極圧添加剤 |
研究概要 |
1.旋削において、硫黄系極圧添加剤ジベンジルジサルファイド(DBDS)添加の場合 (1)DBDS添加は横逃げ面境界摩耗を増加する。その増加量は粘度等級が低いほど小さい。すなわち粘度等級が低い基油ほどDBDSの摩耗増加作用を抑制する。しかし切削油の実用的観点からは摩耗の絶対量の小さい高粘度がよい。 (2)DBDS添加は横逃げ面フランク摩耗を減少させる。粘度等級の影響は小さい。 (3)DBDS添加は前逃げ面境界摩耗を増加する。粘度等級が高い基油ほどDBDSの摩耗増加作用を抑制する。 (4)DBDS添加は狭域油、広域油のいずれの場合も工具摩耗を増加させ、仕上面粗さを悪くする。その悪くする作用の抑制に対する狭域油と広域油の優劣は条件によって変化する。実用的には広域油を用いた方が狭域油よりよい。 2.塩素系極圧添加剤塩素化パラフィン添加の場合 (1)塩素化パラフィン添加は横逃げ面境界摩耗を増加させる。粘度等級の低い基油ほど摩耗増加作用を抑制する。実用的には摩耗の絶対量の小さい高粘度がよい。 (2)塩素化パラフィンは横逃げ面フランク摩耗をかなり減少する。基油の粘度等級との依存性はない。 (3)塩素化パラフィンは前逃げ面境界摩耗を減少する。摩耗減少量は粘度等級が高いほど大きい。 (4)基油の分子量分布の影響は横逃げ面境界摩耗とフランク摩耗に対しては余りない。前逃げ面境界摩耗に対しては、狭域油は減少するが、広域油は増加する。
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