研究課題/領域番号 |
04650169
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
熱工学
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研究機関 | 北見工業大学 |
研究代表者 |
常本 秀幸 北見工業大学, 工学部, 教授 (40003214)
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研究分担者 |
石谷 博美 北見工業大学, 工学部, 助手 (80133809)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
600千円 (直接経費: 600千円)
1993年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | ディーゼル機関 / 排気区分 / 燃焼室形状 / 排気成分 |
研究概要 |
初年度は、軽負荷時におけるHCおよびSOF成分の低減を目的とし、噴射系の仕様を変更した場合の解析を進めてきた。本年度は、形成された混合気をより効果的に燃焼させるために燃焼室形状および燃焼室の保温性に重点を置いて実験を進めた。また、触媒の利用方法についても検討を行った。 燃焼室変更の一つは、燃焼室壁に突起を取り付け、空気との接触面積を増大させる方法である。10数種類の形状のものを試作し実験を進めた結果、ガス流動との相互作用を利用すれば、HC等の低減の可能性のあることが確認できた。 もう一つの方法は、燃焼室壁面を保温するものであるが、ピストン材料の熱伝導率の向上ばかりでなく、燃焼室とピストンベースの間に断熱材をはさめたり、ピストン裏面に空気層を設ける等で燃焼室壁面の温度上昇を試みた。その結果、保温性を高めれば軽負荷時のHC成分は低減できるものの、多くの場合、高負荷においてNOの上昇、スモ-クの悪化と言うデメリットが生じている。この解決方法として、燃焼室側壁のように燃料が直接衝突する部分を保温するのではなく、間接的な保温が効果的である事が判ってきた。今回、設備の関係で実験を行っていないが、ヘッド面の保温も重要と考えられ、実験の準備を進めている。 なお、現状ではまだ排気触媒を利用しなくて良いほどのレベルに達しておらず、触媒利用システムについても実験を行っている。この中で、メイン触媒の前に小容量の触媒を取り付けることによって、触媒の反応開始時間が大幅に短縮されることを明らかにしている。
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