研究課題/領域番号 |
04650227
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電力工学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
田頭 博昭 北海道大学, 工学部, 教授 (10001174)
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研究分担者 |
菅原 広剛 北海道大学, 工学部, 助手 (90241356)
下妻 光夫 北海道大学, 医療短期大学部, 助教授 (70041960)
酒井 洋輔 北海道大学, 工学部, 助教授 (20002199)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1992年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | ファインパウダ / 絶縁破壊 / SiO_2パウダ / Si_3N_4パウダ / 粒径 / ファン / 散布 / 破壊電圧 |
研究概要 |
本研究では、粒径の異なる4種類のSiO_2ファインパウダ(12μm、36μm50μm、150μm)ならびに異なる材質のパウダとしてSi_3N_4ファインパウダを空気中に浮遊させ、絶縁破壊電圧の測定を行いその諸特性について検訂した。また実験の際、質量の大きいパウダはファンによる浮遊が困難のため、電極間にパウダを散布する装置を作成し、2つの装置を用いて測定を行なった。結果を以下に示す。 (1) 12μmパウダを使用し、ファンを作動させた状態の交流絶縁破壊において、電極間にパウダのブリッジが形成されなくても絶縁破壊電圧は上昇した。この時、両電極に付着したパウダが電極間に流れこむのがみられ、これが絶縁破壊電圧の上昇に寄与しているものと思われる。 36μmパウダで同様の実験を行なったが、12μmパウダで確認されたほどの大きな絶縁破壊電圧の上昇はみられていない。 (2) 散布装置を用いた4種類の粒径の異なるSiO_2パウダに対する測定では、どの粒径のパウダも絶縁破壊電圧の大きな上昇は見られなかったが、粒径の大きいパウダと、小さいパウダではわずかであるが差があると思われる。また、同じ粒径でありながらファンによる結果(12μm、36μm)と差があるのは、電極付近にあるパウダの量の違いが影響しているものと考えられる。 (3) Si_3N_4パウダによる絶縁破壊実験ではパウダが重いため浮遊している量が少なく、絶縁破壊電圧の上昇はあまり見られない。散布の装置に替えて同様に測定を行なっても大きな上昇はみられていない。 (4) 直流での測定において、パウダが陽極側に多量に付着しており、パウダ自身は負に帯電しているものと考えられる。
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