研究課題/領域番号 |
04650233
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電力工学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
有馬 泉 岐阜大学, 工学部, 教授 (30021570)
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研究分担者 |
渡辺 貞司 岐阜大学, 工学部, 教授 (20021595)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1992年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 落雷 / 多地点落雷 / 雷 |
研究概要 |
多地点落雷現象の1つの手がかりとして、雷雲下層の負電荷と複数の鉄塔との間で多地点落雷が発生する場合を想定して、2組の平板対棒ギャップを用いて両ギャップ間で複数放電が生じる条件を検討した。その結果、次のような結論を得た。 (1)2組の棒対平板ギャップAおよびBにおいて、ギャップAでフラッシオーバが起きたとき、ギャップBの平板電極の電位は降下し、その後回復する。これがギャップBにインパルス性電圧が加わり、複数放電が発生する。 (2)雷雲下の鉄塔間に標高差がある場合として、2組の棒対平板ギャップにおいて、ギャップAおよびBのギャップ長が異なる場合、ギャップAのフラッシオーバにより、他のギャップBの放電が誘発される複数放電の発生率は、ギャップAのギャップ長が長い(フラッシオーバ電圧が高い)ほど、高くなる。また、鉄塔間の距離が異なる場合、2組のギャップ間の距離が近いほど、複数放電発生率は高くなる。以上いずれの場合も、複数放電が発生する条件は、複数放電が誘発されるギャップにおいて、コロナ放電からリーダ進展に転換するのに必要な放電電荷量はギャップ長3cmで、約10nC以上のものが複数放電を誘発するギャップより与えられることが必要である。 (3)ある鉄塔Aとその上の電荷集団Bとの間で落雷が生じた場合、AB間の電位変化により、別の鉄塔Cとその上の電荷集団Dとの間の電位に変化を与えたとする。その際二つの電荷集団BとDの間の負電荷の分布状態によって、それらの間のインピーダンスが異なり、そのインピーダンスが小さいほど、AB間の落雷によるCD間の落雷の誘発作用が大きくなると思われる。
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