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学習理論を用いた電話ネットワーク運用の最適化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04650355
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 計測・制御工学
研究機関東北大学

研究代表者

佐藤 光男 (1993)  東北大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (80111251)

竹田 宏 (1992)  東北大学, 工学部, 教授 (60005220)

研究分担者 佐藤 光男  Tohoku University, GSIS, Assistant Professor (80111251)
研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1992年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード電話ネットワーク / ルーチング / 学習制御 / 負荷均等化 / 呼損率 / 迂回候補群 / 迂回候補路
研究概要

平成4年度では、研究代表者らが先に開発した学習制御方式を電話ネットワークに適用することにより、ネットワークの負荷均等化を目的とするルーチング方式を構築・提案した。この方式は、適当に設定した経路群の中から、重み付き呼損頻度が最小となる経路を選ぶものである。この方式は、経路群内で重み付き呼損頻度が漸近的に等しくなるという意味での負荷均等化を実現することが示された。また計算機シミュレーションによれば、提案方式が損失呼数と平均経路長において学習オートマトンを用いた方式よりも優れていることが確かめられた。ただし上記負荷均等化特性は経路群の設定に大きく依存することがわかった。
平成5年度では、最近の網監視機能や各種制御機能の発達状況から見て前年度のものより高度の学習的ルーチングも実施可能になると予想されることから、全局の呼発生情報に基づいて、より厳密な意味での負荷均等化を実現する学習的ルーチング方式を構築・提案した。この方式は、あるリンクのトラヒックがあるレベルを越えたときその原因となる発信局からのあふれ呼を学習的に空き経路に振り分けることにより各リンクの呼損率を均等化するものである。この新提案方式と前年度の提案方式の性能を調べるため、状態依存型ダイナミックルーチング方式を主な比較対象として、様々な条件のもとで詳細なシミュレーションを実施した結果、他研究者によって提案されている迂回候補群作成法を用いて経路群を設定した場合には新提案方式が、いずれの条件下でも損失呼数と平均経路長において最も優れていることが確かめられた。
本研究の意義は、ここで構築・提案してきた学習的ルーチング方式が、現行あるいは従来方式では理論的に保証されていない負荷均等化を実現できることを理論面と実際面から示したことにあり、本研究結果は将来の有効なルーチング方式の開発に向けて役立つものと期待される。

報告書

(3件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 佐藤光男: "呼損頻度を用いた電話ネットワークの適応的ルーチング" 電気学会論文誌. 112-C. 398-404 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 本間経康: "最適制御入力の学習的ランダム探索アルゴリズム" 計測自動制御学会論文集. 29. 1086-1093 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Mituo Sato: "Adaptive Routing in Telephone Networks by Using a Blocking Frequency" Trans. IEE of Japan. 112-C. 398-404 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Noriyasu Honma: "Learning Algorithm of Random Search for Optimal Control Inputs" Trans. SICE. 29. 1086-1093 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 本間経康: "最適制御入力の学習的ランダム探索アルゴリズム" 計測自動制御学会論文集. 29. 1086-1093 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤 光男: "呼損頻度を用いた電話ネットワークの適応的ルーチング" 電気学会論文誌C. 112. 398-404 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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