研究課題/領域番号 |
04650366
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計測・制御工学
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
早川 正士 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (80023688)
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研究分担者 |
岩間 尚文 富山県立大学, 工学部, 教授 (30023253)
冨沢 一郎 (富沢 一郎) 電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (50111696)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1992年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | プラズマ乱流 / 非線形波動・波動相互作用 / バイコヒーレンス解析 / スペースプラズマ / サイプル電波 |
研究概要 |
プラズマ乱流に関しては、非線形三波過程、四波過程など理論的な研究はかなり行なわれてはいるが、実験的研究は遅れていると言わざるを得ない。これは実験室プラズマ、スペースプラズマともに言えることである。本研究ではスペースプラズマ中での非線形三波過程の実験的解明に重点を置いた。スペースプラズマ波動のある種のものに対しては、非線形三波過程による発生機構が提案されてはいるが、実験的、観測的証拠は全くない。スペースでの非線形三波過程のはじめての実験的事実は、Tanaka Hayakawa et al.(1987)の衛星によるVLF送信局電波の受信データに基づいている。即ち、VLF送信局電波の上、下側波帯に成分を持つサイドバンド構造がはじめて発見され、三波過程の解析に有効なバイスペクトル解析からこのサイドバンドが強力なVLF信号と電離層中に存在するELF放射との非線形相互作用によっていることがわかった。しかし、この解析はあるパスのある瞬間でのものであり、より詳細な解析が不可欠である。本研究では(1)サイプル送信局のISIS衛星による受信データ及び(2)上述のアルファ局(ロシア)のAureol-3衛星受信データを最大限利用した。(1)は我々とスタンフォード大学との共同研究で、多くのパスの解析の結果、送信局の近傍のパスに対しては、田中等と同様のサイドバンド構造が確認され、バイスペクトル解析から、これらのサイドバンド構造は三波過程によっている事が明らかになった。次に(2)のデータのすべてのパスの解析から、spectrum broadening(スペクトル拡散)とともにサイドバンド構造が見い出され、これも非線形三波過程によることが明らかになった。更に、同衛星での方位測定結果を利用し、電磁波である強力なVLF送信信号と磁界に対して大きな角度の波面法線方向のELF波との相互作用によることも明らかになった。また、三波過程の理論的考察も行った。
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