研究課題/領域番号 |
04650461
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
水工学
|
研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
黒岩 正光 鳥取大学, 工学部, 助手 (10225279)
|
研究分担者 |
松原 雄平 鳥取大学, 工学部, 助教授 (60116374)
野田 英明 鳥取大学, 工学部, 教授 (20027220)
|
研究期間 (年度) |
1992 – 1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1994年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1992年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | 浮体構造物 / 保留施設 / 波浪応答 / 数値シミュレーション / 水産構造物 / 現地観測 / 外海波浪 / 不規則波 / 養殖しせつ / 設計手法 / 動的応答 / 養殖施設 / 離散化要素 / 保留ライン解析 |
研究概要 |
(1)沖合養殖いけす施設の波浪応答計算法に関して、以下のことが明らかとなり、その手法の開発を完了した。(1)平面網地に作用する外力を、ほぼ正しく見積ることが可能な算定式が本研究で得られた。またその式を用いていけす施設の動揺計算を行い、実測値と比較し、ほぼ満足しうる精度で再現していることがわかった。いけす施設の保留索張力についても、計算値と実測値の比較を行ったところ、両者の値はよく一致した。これらの結果については、学会で論文発表を行い、多くの研究者の関心を呼んだ。 (2)つぎに、いけす施設の波浪動揺観測装置の開発を試みた。6自由度の浮体動揺を、3成分加速度計、2成分傾斜計、方位計で測定できることが明らかとなり、その解析法を検討した。その結果、(1)加速度波形に、ノイズが混入するが、FFTによりフィルターリングで主要な加速度成分を分離抽出できること、数値積分を施すことで、浮体の動揺量を正しく産出できることがわかった。(2)浮体の動揺量をビデオ解析から求め、観測装置の出力値と比較し、満足しうる精度で動揺量を測定できることがわかった。しかし、不規則波浪に対しては、数値積分時の係数のとり方に注意する必要がある。 (3)上記の観測装置を防水函体内に設置し、現地観測装置を作成した。観測用の沖合いけす施設は、神奈川県水産試験場の小田原分場沖合、水深70mに設置されている。この施設に観測装置を設置し観測を行ったが、当初、調整の不良、作動不良で、十分な観測を行えなかった。現在、再調整の後、同施設で観測を続けており、この結果については、今後学会等に発表する予定である。
|