研究課題/領域番号 |
04650522
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大野 義照 大阪大学, 工学部, 助教授 (30029194)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1993年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1992年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 長期たわみ / 長期ひび割れ幅 / 持続荷重 / 付着クリープ / 乾燥収縮 / 鉄筋の抜け出し / 鉄筋ふし形状 / 付着解析 / 鉄筋コンクリート / はり / 鉄筋 / コンクリート / 付着応力とすべり関係 / 持続載荷 / かぶり厚さ |
研究概要 |
1.持続荷重下における異形鉄筋とコンクリート間の付着応力〜すべり関係について: (1)両引試験体の持続載荷実験によって、持続荷重下における付着応力τとすべりs関係の諸特性(付着クリープ特性)を把握した。 (2)持続荷重下におけるτ〜s関係をモデル化し、これを用いてコンクリートのクリープ、乾燥収縮を考慮した付着解析を行い、鉄筋ひずみ分布および端部すべり量の経時変化を解析的に把握することができた。 2.持続荷重下における端部鉄筋の抜け出しによる鉄筋コンクリート片持梁の付加たわみについて: (1)曲げモーメント勾配がある部材にも適用できるような、RC引張両端に大きさの異なる引張力が作用する付着解析モデルを提案した。これを用いて、持続荷重を受ける片持ちはりの鉄筋ひずみ分布およびその抜け出し量(ひび割れ幅)を算定することができた。 (2)片持梁の端部ひび割れ幅は、スタブ部分と梁部分からの鉄筋抜け出しからなり、持続載荷後1日間に付着応力の緩和によって急増し、その後は主としてコンクリートの乾燥収縮に応じて緩やかに増加する。 (3)片持梁のたわみは、梁の曲げたわみとスタブ部分の抜け出しによる付加回転たわみからなる。付加回転たわみは、初載荷時では全たわみ量の30〜50%、持続載荷中では52〜61%と大きな割合をしめている。 3.持続荷重下における圧縮側コンクリートのクリープ、鉄筋とコンクリート間の付着クリープおよびひびわれ間コンクリートの収縮によるひび割れ幅の増加を考慮できる長期ひび割れ幅算定式を付着理論に基づいて誘導した。またその適用性を既往の実験結果により確認した。
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