研究課題/領域番号 |
04650526
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
松藤 泰典 九州大学, 工学部, 教授 (20037922)
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研究分担者 |
小山田 英弘 九州大学, 工学部, 助手 (80233625)
小山 智幸 九州大学, 工学部, 講師 (50215430)
大久保 孝昭 九州大学, 工学部, 助教授 (60185220)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1992年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | コンクリート / 凝結過程 / 超音波 / 横波 / 伝播速度 / 吸収係数 / 動的せん断弾性係数 / 動的せん断粘性係数 / 凝結 / 強度 / 縦波 |
研究概要 |
本研究はフレッシュコンクリートから硬化コンクリートに至る物性の変化を、超音波横波の波動伝達関数解析により連続的かつ、統一的に評価することを目的として実験及び数値解析の両面から検討を行い,以下に示す成果を得た。 1.粘弾性モデルにおける伝播性状のFEM解析 フレッシュコンクリートを粘弾性ねじりモデルで評価することにより、超音波横波の伝播性状をFEM解析により再現することが出来た。また、動的せん断弾性係数G'や動的せん断粘性係数μ'から伝播速度及び吸収係数を算定し、実験結果と良く一致することを示した。 2.非破壊試験によるコールドジョイントの判定方法の確立 打ち継ぎ時間の遅延によるコールドジョイントを実験的に発生させ、コールドジョイントが超音波横波の伝播性状に及ぼす影響を検討した。その結果、コールドジョイントが生じた場合と生じない場合では特に吸収係数の経時変化が異なり、本方法によりコールドジョイント発生の判定に利用できることを明らかにした。 3.調合や使用材料及び養生温度の異なるコンクリートへの適用性の検討 水セメント比や単位セメント量などの調合や高性能AE減水剤の使用及び養生温度が、超音波の伝播性状に及ぼす影響を検討した。その結果、調合や使用材料が異なると伝播速度や吸収係数の経時変化は変化するが、いずれの場合においてもコンクリートの凝結性状と対応して変化することを明らかにした。即ち本方法は調合や使用材料が変化しても凝結性状の把握が可能な汎用性の高い方法であることを確認した。
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