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移動行動から見た都市空間の動的な記述に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04650549
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 建築計画・都市計画
研究機関東京大学

研究代表者

原 広司  東京大学, 生産技術研究所, 教授 (60013190)

研究分担者 及川 清昭  東京大学, 生産技術研究所, 助手 (00168840)
曲渕 英邦  東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (60219293)
藤井 明  東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (20126155)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1992年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード都市空間 / タクシー / データベース / 位相空間 / 距離 / 多次元尺度法
研究概要

東京23区域及び武蔵野市三鷹市(特別区・武三交通圏)を事業域とする各タクシーが記録する業務日報をもとにデータベースを作成した。業務日報には、各乗客の出発時間、出発地、目的地、乗客数、運賃が記載されており、その他、1日分をまとめて走行距離、営業走行距離が集計されている。さらにこれらの運行情報を「国土地理院・国土数値情報"道路・鉄道"」を利用した街路ネットワークのデータと対応させるため、地名-位置データベースを作成した。1日のタクシー運行のパターンは、1)日中ないし夕刻、東京中心部のオフィス街や繁華街内部での短距離相互移動、2)通日、東京南東部の鉄道ターミナルからの短距離移動(鉄道の不備が原因と思われる)、3)深夜、繁華街から近郊住宅地への中・遠距離移動、に集約され、東京のタクシー運行における移動様態が遠心的・求心的な構造をもつことが明らかになった。
上述のデータベースから、1日という時系列におけるタクシー群の移動様態に関して、幾何学的な解析を行った。移動行動の非等方性、非均質性といったユークリッド距離的でない性質を、非計量多次元尺度法という統計解析における手法を援用することによって、ユークリッド空間からの変位量という形で定式化し(放射環状モデル)、さらに位相空間相互の関係の定性的な視覚化(上位・下位空間モデル)を行った。午前6時〜午前8時では概ね遠心度0、放射中心が都心から遠く、相対的に環状方向への顕著な移動がみられ、午前9時〜午後4時では遠心性が強く、放射中心がほぼ都心にあることがわかった。また、業務終了間際の午前3〜4時台、業務開始直後の午前6時台では、不安定な位相が観察された。
さらに距離概念の豊富化を図り、異なった距離の相互関係を視覚化する手法の開発が今後の課題である。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 曲渕 英邦: "都市領域の様相論的研究 その16 距離概念の相対化について" 日本建築学会大学学術講演梗概集. F. 273-274 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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