研究課題/領域番号 |
04650566
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築計画・都市計画
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
門内 輝行 早稲田大学, 理工学部, 助教授 (90114686)
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研究分担者 |
加藤 諦三 早稲田大学, 理工学部, 教授 (60063674)
内田 種臣 早稲田大学, 理工学部, 教授 (40130869)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1992年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | ナヴィゲーション / オリエンテーション / 経路探索 / 状況づけれらた行為 / 人間-環境系 / 記号学 / シミュレーション / マルチメディア |
研究概要 |
現代都市は複雑な迷路的状況を呈している。そこでは、環境のマクロな全体の把握は困難であり、人間は移動しながら目前にあるミクロな環境の認識を重ね合わせることによって環境の中をナヴィゲートしている。こうした「人間-環境系におけるナヴィゲーション」の仕組みを明かにするために次のような研究を展開した。 1)これまでに進めてきた現実の都市空間における経路探索の実験とシミュレーションの結果を検討し、ナヴィゲーションのプロセスを、「移動しつつ、環境を知り、それをもとに新たな移動をし、環境についての新たな情報を獲得する」という認知と行為の結びついた「状況づけられた行為」としてモデル化した。 2)認知科学、環境心理学、文化人類学、地理学などの諸分野で展開されてきたナヴィゲーションやオリエンテーションに関する研究を体系的に整理した。 3)現実の都市空間において(ケーススタディのフィールドは渋谷駅界隈)、そこで「通い」「散策」「探査」「避難」といった異なる状況を設定し、状況と結びついたナヴィゲーションの観察および実験を行った。 4)ナヴィゲーション・システムのモデルを作成し、コンピュータ・シミュレーションを行った(これまでの研究で開発してきたLOGO言語を使用したシミュレーション・システムに加えて、Macintosh上のHyperCardやSuperCard言語を利用したハイパーメディアによるデータベースを組み込んだマルチメディア・ナヴィゲーション・システムの開発を試みた)。 5)作成されたモデルによるシミュレーションを行い、記号学的な視点から人間-環境系におけるナヴィゲーション・システムの総合的な評価を試みた。またそれをふまえて、今後の検討課題も明かにした。
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