研究課題/領域番号 |
04650576
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築史・建築意匠
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研究機関 | 日本工業大学 |
研究代表者 |
波多野 純 日本工業大学, 工学部, 教授 (40049721)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1992年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 江戸 / 旗本屋敷 / 都市史 / 都市設計 / 武家地 / 武家他 |
研究概要 |
本研究は、江戸の武家地を構成する重要な要素である旗本屋敷について、主屋の平面、屋敷地内における各建物の配置、さらに屋敷地割について分析し、江戸の武家地の設計方法および都市景観を明らかにすることを目的とする。成果の概要は、以下の通りである。 1.旗本屋敷の平面は、接客・対面のための「表」、主人が政務を執り日常生活を営む「中奥」、私的生活空間である「奥」、裏方である「台所」と、機能に対応した四つの居所に分節される。 2.「表」と「台所」は、主屋の規模に関わらず、全体の1/4を占め、格式に対応する面積を必要とした。 3.「中奥」は、小規模な屋敷では省略される。いっぽう、主屋面積が拡大すると占有率も上昇し、家政を取り仕切る部分が増大するなど、機能強化が図られる。 4.「奥」の占有率は、主屋規模と反比例する。「奥」は、私的空間であり、機能が限定されているためである。 5.幕臣の最下層に属する御家人の屋敷は、八丁堀組屋敷(町奉行所の与力同心)以外は、江戸城外堀の外側に分布する。その屋敷地内部にも、階層差があり、同心の組屋敷の一部は、町人に貸され、やがて町名主を置くなど町人地化する。
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