研究課題/領域番号 |
04650615
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
金属製錬・金属化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
興戸 正純 名古屋大学, 工学部, 助教授 (50126843)
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研究分担者 |
市野 良一 名古屋大学, 工学部, 助手 (70223104)
沖 猛雄 名古屋大学, 工学部, 教授 (30023039)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1992年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 溶融塩浸漬法 / クロム化学物皮膜 / 不均化反応 / セラミックスコーテイング / 耐摩耗性 / 窒化クロム / クロム化合物皮膜 / セラミックスコーティング / 耐摩耕性材料 / 窒化物皮膜 |
研究概要 |
窒化処理鋼材料をフッ化クロムと鉄-クロム合金を含有する塩化物系の溶融塩中に浸漬することによって窒化処理鉄鋼材料表面にクロム窒化物のセラミックス皮膜を生成させた。この皮膜生成のメカニズムは溶融塩中に存在するクロムイオンの不均化反応によって進行することが判明した。生成した皮膜はCrNあるいはCr_2Nと鉄とクロムの固溶体合金から構成されていることがわかった。また、この皮膜の厚さは浸漬処理の処理温度と処理時間あるいは溶融塩の化学組成によって影響をうけた。 皮膜の表面硬度は1300Hvから3000Hvという高い硬度を示した。この皮膜の常温の塩化物イオンを含む水溶液中における耐食性の評価を行ったところ、高い耐食特性を示した。これは、皮膜表面にクロムの拡散層が形成され,これが耐食性を有するためであると考えられた。 さらに、Cr-Siの複合皮膜やCrSi_2が不均化反応を用いて2段階処理によって鉄鋼基板上に生成できた。したがって、母材に存在しない元素でも様々なセラミックス皮膜を不均化反応を用い多段階処理によって基板上に形成することが可能であると考えられる。
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