研究課題/領域番号 |
04650680
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
工業分析化学
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
津田 孝雄 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (50023156)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1992年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | セミプレパラティブ / 分取 / キャピラリー電気泳動 / 長方形断面カラム / ロータリーインジェクター / 螢光検出 / 電気クロマトグラフィー / ゲル電気泳動 |
研究概要 |
1 大きな長方形断面を持つキャピラリーカラムを使用したセミプレパラテブ電気泳動システムの試作と基本性能の検討 本実験で用いた長方形断面キャピラリーカラム(内径100×1000μmなど)はカラム断面が大きので流路抵抗が小さく通常の注入システムが使えない。一方このカラムを用いた検出システムはかなり有利になり、また負荷試料量はカラム断面積に比例して大きくなる。このカラムを用いるための電気泳動システムを作り検討した。1-1 あらたに次ぎの二つの注入法を工夫した。(1)セラミック回転部を持つロータリーインジェクター:内容積0.3μlでカラムの入口を直接接続した;(2)試料導入管の使用:石英キャピラー管の先端を引き延ばし 外形0.1mm以下にしてこれを長方形断面キャピラリ管の入口部に挿入する。1-2 検出法の検討:蛍光検出器に直接カラムを挿入しオンカラム蛍光検出を行ったところ蛍光検出ができた。今後さらに光学系を工夫して検出感度を上げて行きたい。1-3 セミプレパラテブキャピラリー電気泳動:ダンジルアミノ酸を用いて分離テスト、負荷量の検討、安定性などを検討した。高電圧の印加にともなって流れる電流量がおおきのでカラムの冷却が非常に大切である。0.1-0.4μl程度の注入は問題なく行えることを見いだした。電気浸透流を用いているのでフロウプロファイルが栓流に近く分離の際試料バンドの広がりをある程度に抑えることがわかった。2 充填ゲル電気泳動への応用 キャピラリーカラム内に液体クロマトグラフ用のゲルを充填し電気泳動を行った。この方法は電気泳動を利用した液体クロマトグラフィーともいえ、電気クロマトグラフィーと呼べる。ニシン精液のDNA,蛋白の分離を試みた。DNAについては電気移動度によりカラム入口に試料をとどめることが容易にできる。この方法はDNA試料中の他成分の除去などに有効であろう。
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