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塩基によるエーテルの炭素-酸素結合開裂の電子機構

研究課題

研究課題/領域番号 04650726
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 工業物理化学・複合材料
研究機関岐阜大学

研究代表者

稲垣 都士  岐阜大学, 工学部, 教授 (10108061)

研究分担者 石田 勝  岐阜大学, 工学部, 助教授 (30135181)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードエーテル / 反応機構 / 結合開裂
研究概要

ジアルキルエーテルは、塩基性条件下で一般的に不活性であるため、反応溶媒として広く用いられている。しかし、我々は溶媒として用いたジエチルエーテルが、ブチルリチウム・t・ブトキシカリウム存在下、インドール誘導体を効率よくエチル化することを、最近見い出した。本研究では、種々のメチル、エチル、プロピルエーテルを用いて、反応の一般性を検証し、重水素でラベルしたエーテルを用いて、エチル基がエーテルに由来するものであることを確認し、さらに、分子軌道計算によってエーテルのC-O結合開裂機構の一部を解明した。
実験(1-4)および計算(5-8)から得られた成果を以下に箇条書きする。
1.エチル-エーテルのみならず、メチルエーテルを用いてもエチル化が効率よく起こる。
2.ジイソプロピルエーテルでは、アルキル化は起こらない。
3.ジエチルエーテルの場合、エチル基はエーテルに由来する。
4.メチルエーテルの場合も、エチル基はエーテルに由来する。
5.メチル基がリチオ化された場合、メチル基のC-O結合が長くなり、カルベン発生を示唆している。
6.エチル基のα-位がリチオ化された場合、エチル基のC-O結合が長く、エチリデンもしくはエチルの発生が示唆される。
7.エチル基のβ-位がリチオ化された場合、エチル基のC-O結合が伸びると同時に、エチル基のC-C結合が短かくなり、エチレンの発生を示唆した。
8.β-リチオ体が最も安定で、2種のα-リチオ体の安定性は同程度であった。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 稲垣 都士: "有機軌道論" 廣川書店, 108 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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