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オキソバナジウムによる一電子酸化を基軸とする合成手法の構築と応用

研究課題

研究課題/領域番号 04650756
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 有機工業化学
研究機関大阪大学

研究代表者

平尾 俊一  大阪大学, 工学部, 助教授 (90116088)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードオキソバナジウム / 酸化還元電位 / 一電子酸化 / ラジカル / 酸化的脱ケイ素化
研究概要

オキソバナジウム(V)化合物の一電子レドックス過程を効率的に駆使し、従来にない特異な合成反応を開発し、ラジカル中間体が介在する選択的な骨格形成法や官能基変換法を明らかにした。
有機ケイ素化物の一電子酸化に基づく選択的な炭素-炭素結合形成法
1.シリルエノールエーテル、シリルケテンアセタールをVO(OR)Cl_2で一電子酸化すると、カップリング生成物である1,4-ジカルボニル化合物が得られた。酸化的脱ケイ素化に基づいたカルボニル基のα位でのラジカル生成は、酸化還元電位で制御され、非対称1,4-ジカルボニル化合物の高選択的な有用合成法として確立された。
2.アリルシラン類の一電子酸化に基づく脱ケイ素化反応でも選択的な交差カップリングが見られ、1,5-ヘキサジエン類の有用な合成ルートが開発された。溶媒の選択により反応経路が変わり、アルコキシまたはクロロ基を導入することもできることが見い出された。
3.本方法による脱ケイ素化反応を、Umpolungに基づく変換法として位置づけ、分子軌道的にも考察した。
高歪カルボニル化合物の一電子酸化反応
1.シクロブタノン類との反応ではVO(OR)Cl_2がルイス酸としても機能し、一電子酸化に基づいた環開裂によるラジカル反応中間体の形成が可能となった。オレフィンに対するラジカル付加で、シクロブタノン類をC_4ユニットとする選択的な炭素-炭素結合形成法が展開された。
2.4,4-ジクロロ-2-シクロブテノンとVO(OR)Cl_2の反応では、位置選択的な環開裂によるβ,γ-不飽和エステルへの酸化的変換の起こることが判明した。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Toshikazu Hirao Takashi Fujii Yoshiki Ohshiro: "Oxovanadium-Induced Oxidative Desilylation for the Selective Synthesis of 1,4-Diketones" Tetrahedron Letters. 33. 5823-5826 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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