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超高磁場発生バイオリアクターによる生体反応の制御

研究課題

研究課題/領域番号 04650868
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 反応工学
研究機関東京工業大学

研究代表者

正田 誠  東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (70023489)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1992年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード大腸菌 / ラムダファージ / 高磁場
研究概要

大腸菌のB株を用い、11.7テスラ高磁場下における培養を行ったところ、貧栄養条件下では増殖速度が対照に比べて著しく低下することを発見した。この現象に対する外部因子の効果として、アミノ酸の添加と、温度変化について検討した。その結果、以下の知見が得られた。
1)20種類のアミノ酸について検討したところ、グルタミン酸、グルタミン、メチオニンなど10種類のアミノ酸は増殖を抑制から促進へと転じた。
2)リジン、チロシンは対照と同じレベルまで増殖は回復したが、その他のアミノ酸8種類は増殖の低下をそのまま維持した。
3)グルタミン酸の効果は0.01mg/l以上でみられ、いき値の存在が確認された。
4)温度を30℃〜45℃まで変化させると、栄養状態の条件にかかわらず30°〜35℃くらいまでは増殖が促進され、温度上昇にともなって増殖の阻害がみられた。
ラムダファージ溶原菌の大腸菌のリプレッサーを温度感受性にした変異株を用い、11.7テスラの高磁場下で温度を上昇させ、溶菌化に対する磁場の効果を検討したところ、次のような知見が得られた。
1)高磁場下においてもファージの誘発はおこる。
2)34〜37℃において、高磁場を与えた菌の溶菌化が最大10倍、促進された。42℃ではファージ粒子の熱失活によって効果の判定は明らかにできなかった。
3)発生したファージ粒子そのものに対しては、高磁場は影響しないことが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kazumasa Okuno,Takashi Ano and Makoto Shoda: "Effect or super high magnetic field on lysogenic lambdaphage with a temperature sensitive repressor" Biotechnology Letters. 14. 765-768 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Kazumasa Okuno,Koji Tsuchiya,Takashi,Ano and Makoto Shoda: "Effect of super high magnetic field on the growth of Escherichia coli under various medium compositions and temperatures" Journal of Fermentation and Bioengineering. 75. 103-106 (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 正田 誠: "超高磁場(11.7テスラ)がλファージの誘発を促進" 遺伝. 45. 10-11 (1991)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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