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脱窒・脱リン機能を有するメタン発酵法の原理と応用

研究課題

研究課題/領域番号 04650878
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 発酵工学
研究機関広島大学

研究代表者

西尾 尚道  広島大学, 工学部, 助教授 (30034383)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード脱窒 / 脱リン / メタン発酵 / 嫌気処理 / 上向流嫌気性汚泥床 / UASB / 晶析 / 生物処理
研究概要

廃水処理は好気性活性汚泥法が広く普及しており、COD・BOD除去が行なわれている。脱窒は主として生物法が用いられているが、脱リンは凝集沈殿法が一般的である。したがって、生物法によるN,P同時除去は残された課題である。一方、近年メタン発酵(嫌気)がエネルギー再生法(メタン)として見直され、高速メタン発酵法が開発され、各種廃水に実用化されている。そのうち、上向流嫌気性汚泥床法(UASB)はわが国においても普及しつつある。今までにUASB法において、N、Pの晶析除去の可能性を見い出している。そこで、本研究においては、高速メタン発酵(UASB)を実施し、COD・BODのメタン化と共にN、Pの同時除去の最適操作条件及びその能力を検討した。
1.酢酸・プロピオン酸・酪酸含有合成廃水を用いて、UASB法によるリン酸、アンモニアの除去能力を検討した。COD負荷20g1l1日、滞留時間10hの高速運転下、CODはほぼ100%除去された。Ca、2mM、Mg8mM添加によりリン酸は450から220ppmに低下した(除去率50%)。一方、アンモニアはMg6mM添加で100から30ppm(除去率70%)に低下し、Mg及びCaを添加すればリン酸は数百ppm、アンモニアは数十ppm程度晶析除去できる事を明らかにした。
2.余剰汚泥熱処理分離液を用いて、UASB法でN、P除去を実施した。COD負荷34g1l1日、滞留時間7hの高速・高負荷条件に設定した。その結果、Ca(OH)_2でpH7.5に調整すると共にCaを添加すれば、リン酸は0.5から0.3mM(40%除去率)、さらにMg(4mM)添加によりリン酸は0.1mMに低下(80%除去率)した.実廃水においても、UASBメタン発酵によるリン酸除去が見い出された。
リン酸カルシウム及びリン酸マグネシウムアンモニウムとしてN、Pを晶析除去するので、Ca、Mgの添加を要するが、実用化が期待される。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書

URL: 

公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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