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イネにおいて、嫌気ストレスに誘導される酵素に関する育種学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04660003
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 育種学
研究機関東京大学

研究代表者

高野 哲夫  東京大学, 農学部, 助手 (30183057)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1992年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード乳酸脱水素酵素 / アルコール脱水素酵素 / 嫌気ストレス / cDNA / イネ / 突然変異
研究概要

オオムギ乳酸脱水素酵素(LDH)cDNAの1部分をPCR法によって合成した。これをプローブに用いて、イネcDNAライブラリーをスクリーニングし、イネLDHcDNAをクローニングし、塩基配列を決定した。cDNAクローンは1412bpで、1062bpのタンパク質翻訳領域、110bpの5'非翻訳領域、および240bpの3'非翻訳領域からなる。イネLDHの一次構造がcDNA配列から推定された。そのアミノ酸配列は353残基で、分子量は38168ダルトンと計算された。タンパク質翻訳領域におけるイネcDNA塩基配列は、オオムギおよびヒトとそれぞれ75%、54%の相同性を示した。また、アミノ酸配列の相同性は、オオムギおよびヒトとそれぞれ85%および45%であった。
ADH、LDHなどの酵素の発現と嫌気条件への適応能力との関連を明かにしていく上での実験材料を得る目的でこれらの酵素の発現に関する突然変異体のスクリーニングを行った。イネ品種金南風へのNMU処理による約1000系統の突然変異系統からのスクリーニングの結果、ADH活性の欠失した突然変異体が単離された。この変異体では、通常3種類あるアイソザイムのすべてが欠失しており、LDHなどの他の酵素に変異はみられなかった。また、水中で発芽を行った結果、発芽はしたがその後の子葉鞘の生長が著しく劣り、ADHの発現誘導もみられなかった。しかし、好気条件下での生長は正常であり、水田での栽培によってもADH欠失個体には稔性があった。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Li: "Molecular cloning of rice lactate dehydrogenase cDNA" Japan J.Breed.43. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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