研究課題/領域番号 |
04660016
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
作物
|
研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
稲永 忍 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 教授 (40124664)
|
研究分担者 |
杉本 幸裕 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 講師 (10243411)
|
研究期間 (年度) |
1992
|
研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | 一次根 / 伸長速度 / 水分ストレス / トウモロコシ / “葉ざし"法 |
研究概要 |
乾燥地では作物は生存および生長を維持するために長大な根系を発達させている。根系の発達には水分と同化産物の供給が大きく関与すると考えられる。そこで本研究では、この点に着目し、トウモロコシを対象としてシンクが根のみからなる“葉ざし"法を用い、培地の水ポテンシャルの低下がトウモロコシ一次根の伸長速度に及ぼす影響について調べた。なお、今回用いたトウモロコシ(P3352)は、栄養生長期におけるソルガム、パールミレットおよびヒエとの種間比較で耐乾性の弱い作物であった。主な成果は次の通りである。 1.培地の水ポテンシャルガ-0.06MPaから-0.17MPaに低下すると、葉身の水ポテンシャル、圧ポテンシャル、相対含水率は著しく低下し、根の伸長速度も大きく低下した。 2.葉身と根で浸透調整は生じなかった。 3.培地の水ポテンシャルの低下に伴い、光合成速度は低下し、蒸散速度と気孔伝導度は変化せず、細胞間隙CO_2濃度は増加した。 以上の結果から、培地の水ポテンシャルの低下により根の伸長速度は低下し、この低下には吸水量と光合成産物両者の供給不足によるものと考えられた。 また、申請書に提示したその他の作物(オオムギ、ダイズ、アルファルファ等)については現在検討中である。
|