研究課題/領域番号 |
04660062
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
蚕糸学
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研究機関 | 国立予防衛生研究所 |
研究代表者 |
土田 耕三 国立予防衛生研究所, 放射能管理室, 研究員 (40231435)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 卵黄形成 / ビテロジェニン / リセプター / 卵特異タンパク質 / 30Kタンパク質 |
研究概要 |
小形卵系統(sm)は小さな卵を作り、孵化しない致死性の突然変異である。小さい卵を作る要因としては、卵黄形成異常、コリオン形成異常などが考えられる。本研究ではこの突然変異をおこしている要因を調べる目的で、生化学と分子遺伝学的解析を行なった。また突然変異種を調べることで、カイコの卵形成に関わる遺伝子の発現とその調節機構が明らかになることが期待された。 卵黄形成に関わる主要なタンパク質、ビテロジェニン、30Kタンパク質と卵特異タンパク質は、smの卵には極めてわずかな量しかみられず、これが小さな卵を作る主たる原因と考えられた。ビテロジェニンと30Kタンパク質は、smの脂肪体で正常に生合成され、体液中に分泌されていた。正常系統においては、これらのタンパク質が体液中から卵巣へ取り込まれる時期になると、体液中から急速に減少していくのに対して、smでは逆に増加しはじめ、体液中に蓄積されていった。したがって、smは、体液中からタンパク質を取り込む機構に何らかの異常があるために、卵黄形成が進まず結果的に小さな卵が作られるものと考えられた。ビテロジェニンと30Kタンパク質は、胞卵被膜細胞間の隙間を通り抜け、卵細胞表面のリセプターを介して取り込まれている。smはビテロジェニンと30Kタンパク質以外にも、卵特異タンパク質の取り込みもみられないことから、卵特異タンパク質の生合成の場でもある胞卵被膜細胞の異常が考えられた。そこで、卵特異タンパク質の生合成と遺伝子発現について調査した。smは、正常系統と同じように遺伝子が発現し、卵特異タンパク質が胞卵被膜細胞において作られていることがサザン、ノーザンそしてin situハイブリの実験から明らかになった。 以上の結果から、smは卵黄タンパク質の取り込みの場であるリセプターに異常のあることが明らかであり、現在リセプターの精製を進めているところである。
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