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高等植物細胞におけるホウ素の分布と機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 04660069
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 土壤・肥料
研究機関京都大学

研究代表者

間藤 徹  京都大学, 農学部, 助教授 (50157393)

研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1992年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードホウ素 / ホウ酸 / ペクチン / ラムノガラクツロナン / ダイコン / 細胞壁 / ニジトロナフタレンジオール / タバコ / 培養細胞
研究概要

前年度の実験より,細胞のホウ素のほとんどが細胞壁に局在していることが示されたので,本年度は細胞壁中のホウ素の存在形態について検討をすすめた。前年度はタバコ培養細胞を実験材料としていたが,多量に細胞壁が必要になったため実験材料をダイコンに変更した。
おろし金でおろしたダイコンオロシを凍結乾燥して粗細胞壁を調製した。これに細胞壁分解酵素ドリセラーゼ(協和醗酵)を作用させホウ素の挙動を調べたところ,細胞壁に含まれるホウ素のほとんどが酵素処理液上清の非透析画分に回収されホウ素が細胞壁多糖と会合して存在している可能性が示唆された。そこでこの上清に対し,イオン交換クロマトグラフィー,分子ふるいクロマトグラフィーなどをホウ素濃度と糖/ホウ素比をマーカーとして行いホウ素を含有する多糖鎖を精製した。この多糖の分子量は7,000,構成糖はウロン酸52%,アラビノース17.4%,ガラクトース4.9%,ラムノース9.8%のペクチン質多糖の一種ラムノガラクツロナンであった。ホウ素11-NMR分析より,この糖鎖1分子当り1分子のホウ素がホウ酸の形で糖水酸基と結合していることが明らかになった。この糖鎖に会合したホウ素は細胞壁全ホウ素の60%近くであり,精製操作中のホウ素の脱落を考慮すると,細胞壁のホウ素のほとんど全てがこのペクチン質多糖に結合して存在していると判断された。ホウ素含有多糖を単離したのはこの報告が初めてである。

報告書

(3件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] 間藤 徹: "2,4-ジニトロ-1,8-ナフタレンジオールを用いるホウ素の微量定量法" 日本土壌肥料学雑誌. 64. 71-73 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Toru Matoh: "Isolation and Characterization of a Boron-Polysaccharide Complex from Radish Roots^1" Plant Cell Physiol.34. 639-642 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Toru Matoh: "Boron Nutrition of Cultured Tobacco BY-2 Cells.I.Requlrement for and Intracellular Localization of Boron and Selection of Cells that Tolerate Low Levels of Boron" Plant Cell Physiol.33. 1135-1141 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Toru Matoh, Ken-ichi Ishigaki, Kaori Ohno, Jun-ichi Azuma: "Isolation and characterization of a boron-polysaccharide complex from radish roots" Plant & Cell Physiology. 34. 639-642 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Toru Matoh, Ken-ichi Ishigaki, Masaharu Mizutani, Keiji Takabe: "Boron Nutrition of cultured tobacco cells BY-2" Plant & Cell Physiology. 33. 1135-1141 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 間藤 徹: "2,4-ジニトロ-1,8-ナフタレンジオールを用いるホウ素の微量定量法" 日本土壌肥料学雑誌. 第64巻. 71-73 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Toru Matoh: "Isolation and Characterization of a Boron-Polysaccharide Complex from Radish Roots" Plant Cell Physiol.34. 639-642 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Toru Matoh: "Boron Nutrition of Cultured Tobacco BY-2 Cells.I.Requirement for and Intracellular Localization of Boron and Selection of Cells that Tolerate Low Levels of Boron" Plant Cell Physiol.33. 1135-1141 (1992)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Matoh,Toru: "Boron Nutrition of Cultured Tobacco BY-2 Cells." Plant and Cell Physiology. 33. 1135-1141 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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