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酵母のアミノリン脂質生合成の分子機序とその小胞体膜形成における役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 04660080
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 応用生物化学・栄養化学
研究機関東京大学

研究代表者

太田 明徳  東京大学, 農学部, 助教授 (30125885)

研究分担者 高木 正道  東京大学, 農学部, 教授 (50018339)
研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1992年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードホスファチジルセリン / ホスファチジルエタノールアミン / Kennedy経路 / リン脂質 / Saccharomyces cerevisial / 酵母 / 生体膜 / 小胞体 / Saccharomyces cerevisiae
研究概要

1.ホスファチジルセリン(PS)の合成について
(a)phosphatidylserine synthase(PSS)の部分的欠失あるいはアミノ酸置換変異株を作成した.これによってPSSの構造上の小胞体結合などの機能領域の解析が可能となった.
(b)PSSの細胞内分布とその分布に必要な構造を検討するうえで、本酵素に対する抗体は非常に有用である.そこで本酵素をコードする遺伝子CHO1をglutathione S-transferase(GST)遺伝子と結合して大腸菌で発現させることにより,従来不可能であった大腸菌におけるPSSの大量増幅を実現し,GSTを利用して精製してから兎に注射して特異的抗血清を得た.また,PSSのアミノ末端の役割を解析するためにその約60アミノ酸領域を同様にして増幅精製し,抗血清を得た.
2.ホスファチジルエタノールアミン(PE)の合成について
(a)CTP:ethanolaminephosphate cytidylyltransferase(ECT)の活性が低下した酵母変異株を分離し,この変異を相補する酵母DNAクローンをクローン化した.ついで変異相補領域を約3kbに限定した.
(b)ECT活性変異を相補するDNA上にある遺伝子ECT1の構造を分析した.その結果,ECT1の読み枠は972bpで,323アミノ酸(推定分子量36,888)のタンパク質をコードするものであることが判明した.配列中136アミノ酸残基に相当する部分は類似の反応を行う,酵母およびマウスのCTP:cholinephosphate cytidylyltransferaseをコードするDNAと約50残基の位置が一致した.また,ECT1を大腸菌を発現させたところ,本来大腸菌にはないECT活性が検出されたので,ECT1はECTの触媒サブユニットであると結論した.
(c)大腸菌で増幅されたECT蛋白を精製し、兎に投与してECTを特異的に認識する抗血清を調製した.これによってECTの酵母細胞内における分布の分析中が可能となった.

報告書

(3件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Shioka Hamamatsu: "Regulation of Phospholipid Synthesis in Response to Nutritional Environments in Mitochendria of Saccharomyces cerevisiae" Bioscience,Biotechnology and Biochemistry. 57. 1849-1853 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Rho,Min-Soek: "酵母のCDP-ethanolamineの合成に関わる遺伝子のクローン化とその構造の解析" 脂質生化学研究. 35. 278-281 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Shioka Hamamatsu: ""Regulation of phospholipid synthesis in response to nutritional environments in mitochondria of Saccharomyces cerevisiae"" Biosci.Biotech.Biochem.57. 1849-1853 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Rho Min-Suk: "Cloning and structural characterization of ECT1 gene that is responsible for yeast CDP-ethanolamine synthesis." Proc.Jap.Conf.Biochem.Lipids. 35. 278-281 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Shioka Hamamatsu ら: "Regulation of Phospholipid Synthesis in Response to Nutritional Environments in Mitochondria of Saccharomyces cerevisiae" Bioscience,Biotechnology and Biochemistry. 57. 1849-1853 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Rho,Min-Soek ら: "酵母のCDP-ethanolamineの合成に関わる遺伝子のクローン化とその構造の解析" 脂質生化学研究. 35. 278-281 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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