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レクチンを用いた小腸細胞膜糖鎖蛋白の分離と消化吸収の分子化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04660092
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 応用生物化学・栄養化学
研究機関大阪市立大学

研究代表者

三崎 旭  大阪市立大学, 生活科学部, 教授 (80029842)

研究分担者 大谷 貴美子  大阪市立大学, 生活科学部, 講師 (60148632)
三崎 旭  大阪市立大学, 生活科学部, 教授 (80029842)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードチエリ・トマト / レクチン / 糖鎖認識 / レクチン抗体 / 小腸粘膜 / 植物細胞壁
研究概要

チェリー・トマト(Lycopersion esculentum var.Cherry)より二種の血球凝集性のレクチン(LEA-C-I,LEA-C-II)を精製した。LEA-C-Iは分子量130KDa、糖含量約50%であり、LEA-C-IIは分子量32KDa、糖含量約20%、両者とも糖鎖がAra:Gal:Man=94:3:3の糖蛋白の単量体であるが、マウス血球凝集活性はLEA-C-I>LEA-C-IIで比活性で約100倍の違いがあった。また、同じナス科でD-GlcNAc糖鎖に特異的な在来種のトマトレクチン(LEA)とジャガイモレクチン(STA)と糖結合特異性を比較したところ、LEA-C-IとLEAは[GlcNAc]_nの重合度に依存し、6糖>5糖>4糖>3糖>2糖の順に強い親和性を示した。LEA-C-IIとSTAは、6糖=5糖=4糖>3糖>2糖と、4糖以上のoligomerには同様の親和性を示すが、重合度依存性に違いがみられた。
チェリートマトは日常的に生食されるが、Con Aなどと異なり毒性を示さない。invtroでの種々の糖質消化酵素に対する活性阻害、LEA-C-Iは動物のα-amylase、α-glucosidaseなど消化吸収に関係する酵素を阻害しなかった。一方、微生物のα-amylaseに対しては阻害を示した。
先に作成した抗LEA-C-I兎ポリクローナルIgGを用いた蛍光抗体法によって、LEA-C-Iがラット小腸絨毛粘膜にbindingし、特に粘膜上皮のゴブレット細胞や絨毛の根元の腸腺など粘液分泌腺に特異的に結合することが分かった。この結合が[GlcNAc]_4によって阻害されたことより、LEA-C-Iの小腸上皮組織に対するbindingはこれらの組織に局在する糖鎖のbisectingのGlcNAc鎖を認識することが示唆された。本レクチンをリガンドとするaffinity cloumnを作成し、これを用いてLEA-C-Iの認識する小腸上皮細胞表層の糖鎖の分画、精製を行っているが、少なくとも胃粘膜Mucinを結合することが確認されており、消化膜の糖蛋白の分画は未だ成功していない。また、本抗体を用いて、レクチンが植物組織内の細胞壁、特に導管(維管束)の2次細胞壁に局在することが分かった。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 斉藤 景子・八木 洋美・三崎 旭: "チェリー・トマト(Lycopersicon eulentum Var Cherry)レクチンの生化学的性質および免疫組織学的研究" 第15回糖質シンポジウム集. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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