• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

酵母に存在するZn^<2+>で阻害される特異なアルコール脱水素酵素の機能と構造解析

研究課題

研究課題/領域番号 04660101
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 応用微生物学・発酵学
研究機関千葉大学

研究代表者

藤井 貴明  千葉大学, 園芸学部, 教授 (50125952)

研究分担者 篠山 浩文  千葉大学, 園芸学部, 助教授 (40211958)
安藤 昭一  千葉大学, 園芸学部, 教教授 (80125898)
研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1992年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードアルコール脱水素酵素 / メタノール資化性酵母 / 亜鉛イオン阻害 / Candida sp. / アイソザイム / 亜鉛イオン / エタノール資化 / ホルムアルデヒド / アセトアルデヒド
研究概要

メタノール資化性酵母Candida sp.N-16に存在するNAD-依存性アルコール脱水素酵素(ADH)の2つのアイソザイムに関して、以下の点を明らかにした。1.すでに、精製方法が確立しているメタノールによって誘導される酵素(ADH M-II)について、精製標品を調製し、これこれを用いて、N-末端アミノ酸残基約20の配列を決定した。本酵素の円二色性スペクトルはZn^<2+>存在下で大きく変化し、この分析の結果は、対照として用いた亜鉛酵素で、Zn^<2+>の存在によって活性が阻害されない市販のパン酵母ならびにウマ肝臓由来の標品と著しい違いを示した。2.エタノールの利用に重要な役割を果たしていると考えられる構成的な酵素(ADHM-I)について、これをエタノールに生育した細胞よりポリアクリルアミドゲル電気泳動的に均一なまでに精製した。本酵素は、分子量12万、4万と9万のヘテロダイマーのタンパク質であった。本酵素は熱に安定なM-IIと異なり、極めて不安定であったが、硫安存在下では安定性が増加し、1.4Mの硫安存在下において50℃、30分の処理によっても70%以上の活性が残存した。活性の至適pHは7.2であった。本酵素のエタノール、NADに対するKm値はそれぞれ1.25mM、0.0625mMであった。本酵素もM-IIと同様に、低濃度のZn^<2+>の存在下においてその活性が阻害され、そのKi値は0.0535mMであった。この阻害はEDTAの添加によって完全に回復した。本酵素のアセトアルデヒド→エタノールへの還元活性は、M-IIも含む他のアルコール脱水素酵素と比較して著しく弱かった。
その他のメタノール資化性酵母、Hansenula polymorphaやPichia pastoris、のADHの炭素源によるアイソザイムの発現様式は上述のCandidaのそれとは著しく異なることが見いだされたが、細胞抽出液中の活性はいずれも低濃度のZn^<2+>によって可逆的に阻害された。

報告書

(3件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 藤井貴明: "酸化性酵母のアルコール脱水素酵素:メタノール資化性酵母に存在するZn^<2+>で阻害される酵素" 日本生物工学会誌. 71. 270 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takaaki Fujii: "Alcohol dehydrogenases in oxidative yeasts : Peculiar enzymes inhibited by Zn^<2+> in a methanol-utilizing yeast." Seibutsukougaku. 71. 270 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 藤井貴明: "酸化性酵母のアルコール脱水素酵素:メタノール資化性酵母に存在するZn^<2+>で阻害される特異な酵素" 日本生物工学会誌. 71. 270 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi