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藍藻類における主要シグマ因子遺伝子群の構造と機能

研究課題

研究課題/領域番号 04660103
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 応用微生物学・発酵学
研究機関東京大学

研究代表者

高橋 秀夫  東京大学, 応用微生物研究所, 教授 (90013333)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1992年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードSynechococcus / 主要シグマ因子 / 遺伝子 / 塩基配列 / RNAポリメラーゼ / rpoD相同遺伝子
研究概要

シグマ因子は原核生物細胞における、転写開始因子であると同時に転写制御因子でもあり、原核細胞における遺伝子発現とその制御において最も重要な働きを担っている。先に代表者らは、真正細菌群の多くが2個以上のrpoD相同遺伝子(主要シグマ因子としての共通骨格構造をもつ蛋白質をコードする遺伝子)を持つことを示した。特に大腸菌の第二のrpoD遺伝子であるkatF(ropS)の遺伝子産物が定常的に特異的に働くシグマ因子であることをin vitroの転写系を用いて証明した。
単細胞性藍藻類の一種であるSynechococcus PCC7942株は、4種の主要シグマ因子相同遺伝子、rpoD1,rpoD2,rpoD3,rpoD4を持っている。これらの遺伝子群の生物機能と発現制御についての解析を行った。Synechococcus PCC7942株よりRNAポリメラーゼを精製し、BioRex70カラムを用いてホロ酵素とコア酵素が分離できることを明らかにした。また、精製ホロ酵素より単離された52kDの蛋白質のN-末端近傍のアミノ酸配列の決定を行った結果、rpoD1遺伝子塩基配列から予想されるポリペプチドのアミノ酸配列と一致した。一方、rpoD1〜rpoD4について大腸菌を用いた大量発現系の構築とそれぞれの遺伝子産物の分離・精製を試みrpoD1,rpoD3,rpoD4について大量発現に成功した。rpoD1遺伝子産物は52kDの蛋白質であることが確認されるとともに精製したSynechococcusPCC7942株のコアRNAポリメラーゼに添加することによって特異的転写開始を促進することが示された。ホロ酵素より分離された52kD蛋白質はrpoD1遺伝子によってコードされるシグマ因子であると結論した。大腸菌系を用いて分離精製したRpoD1.RpoD3,RPOD4を用いて抗体の作成を行った。RNaseプロテクション法を用いてそれぞれの遺伝子の発現を調べた。またそれぞれの構造遺伝子部分にTn5を挿入したクローンにより遺伝子破壊実験を行った。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] K.Tanaka,S.Masuda & H.Takahashi: "The multiple rpoDーrelated genes of cyanobacterium Synechococcus PCC7942" Biosci.Biotech.Biochem.56. 1113-1117 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] K.Tanaka,S.Masuda,& H.Takahashi: "The complete nucleotide sequeuce of the gene (rpoD1) enceding the principal sigma factor of the RNA polymerase from the cyanobacterium" Biochim.Biophys.Acta. 1132. 94-96 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] T.Araya,H.Ishibashi S.Shimamura,K.Tanaka & H.Takahashi: "Molecular and genetic analysis of the rpoD gene from Lactococcus lactis" Biosci.Biotech.Biochem.57. 88-92 (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] K.tanaka,N.fujita,A.Ishihama & H.Takahashi: "Heterogeneity of the principal sigma factor in Escherichia coli:the rpoS gene product.σ^<38>,is a principal sigma facfor of RNA polymerase in stationary phase" Proc.Natl.Acad.Sci.USA. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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