研究課題/領域番号 |
04660159
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
竹内 公男 新潟大学, 農学部, 教授 (60012085)
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研究分担者 |
田中 和博 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (70155117)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1992年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 裸地日射量 / 林内日射量 / 光合成有効放射量 / 照度 / 季節変化 / 固定プロット / 光量子センサー |
研究概要 |
研究成果の概要 1.上空が完全に開いている建物の屋上での日射量の測定値と計算によって得られた太陽高度の時間推移を対応させ、太陽光源の明るさを逆算して、高度を考慮したモデル式により晴天時の地上における日射量の推定値を求めた。実測値にはこの他に大気の状態によると思われる変動が含まれるが、比較的高度が高い昼間の時間帯では光源の明るさを一定と考えて裸地での日射量を推定できることがわかった。 2.各種の林分について林内日射量の変化を測定した。原則として快晴時の日射量を毎月1回測定することを目標としたがこの条件を満たすことはかなり困難であり、各林分における測定は2〜5回しか繰り返しができなかった。各林内に20m×20mサイズのプロットを設定し、5mごとの格子点に杭を打って測定点とし、杭の上部約1.5mの位置での日射量を測定した。測定は1台のLI-COR社製データロガーLI-1000に光量子センサーと照度センサーをそれぞれ1個とりつけて光合成有効放射量(μmol/S・m2)と照度(klux)の瞬間値を測定した。 3.上記の様な考え方と調査方法に基づいて、林内における照度の季節変化を推定することを目指した。裸地での測定データからモデル式のパラメーターを決定し、対象林分の周辺における裸地での日射量の推定は可能となった。この点に関しては従来の林内日射量計測方法に新たな知見を加えたものといえる。ただし、実際の林内日射量については、各林分とも測定の繰り返し回数が少なかったことと、晴天時の林内日射量は測定点によって大きな変動があることから、日射量の変化を十分な精度で論じるまでには至らなかった。本研究の発展として林内での測定方法の改善を図りながら引き続き日射量の観測を継続しデータの収集に努める計画である。
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