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マツ材線虫病の発病に及ぼす共存樹種の影響

研究課題

研究課題/領域番号 04660169
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 林学
研究機関広島大学

研究代表者

富樫 一巳  広島大学, 総合科学部, 助教授 (30237060)

研究分担者 高橋 史樹  広島大学, 総合科学部, 教授 (00026436)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1992年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード材線虫病 / 感受性 / アカマツ / クロマツ / マツノザイセンチュウ / 共存樹種 / 伝播 / モデル
研究概要

材線虫病に対するアカマツの感受性に及ぼす共存樹種の影響を明らかにするために、野外で生育中のアカマツの若木に2,000頭のマツノザイセンチュウを7月上旬に接種した。接種の16週後の発病率は共存樹種によって異なった。すなわち、オオバヤシャブシ、エニシダまたは自然のアカマツ群落の構成樹種(例えば、ソヨゴやヒサカキ)と共存する場合、発病率はそれぞれ48,33,14%であり、アカマツの純群落の場合、18%であった。オオバヤシャブシまたはエニシダと共存する群落では、変色葉を有する若木数は急激に増加した。特に、オオバヤシャブシと共存する群落では水を接種した若木や無処理の若木が枯れ、若木に強いストレスが掛かっていることが示唆された。
1991年9月に1容器に4本のクロマツ苗木(平均苗高47.9cm)を植え、更に以下の6種の内の1種の苗木を5本植えた。用いた樹種はエニシダ、ニセアカシア、オオバヤシャブシ、ヤマハギ、クロマツであった。1992年7月に各容器の3本のクロマツに2,000頭のマツノザイセンチュウを、1本のクロマツに水を接種した。接種の17週後までに枯死したマツノザイセンチュウ接種木の割合は、エニシダ区で90.0%、ニセアカシア区で90.6%、オオバヤシャブシ区で87.5%、ヤマハギ区で66.7%、クロマツ区で72.7%であった。
枯損量の年次的変動から、材線虫病に対するマツ林の感受性を表す示数を開発するために、感受性の示数として伝播係数(伝幡効率)を含み、伝幡が時間的に遅れるモデルを作成した。このモデルを実際のデータに適用した結果、本病の伝幡係数が林分間で異なり、この係数が感受性の示数として有効であることが示された。また、この示数は本病に対する防除技術の効果を表す際にも有効であることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Togashi,Katsumi: "An index of susceptibility of pine stands to pine wilt disease." Applied Entomology and Zoology. 27. 341-347 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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