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セラミックス複合化による木材の電気特性の改良

研究課題

研究課題/領域番号 04660182
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 林産学
研究機関静岡大学

研究代表者

祖父江 信夫  静岡大学, 農学部, 助教授 (50023495)

研究分担者 竹村 冨男  名古屋大学, 農学部, 教授 (90014919)
平井 信之  静岡大学, 農学部, 教授 (70023439)
甲斐 勇二  静岡大学, 農学部, 教授 (60022068)
研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1992年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード木材-セラミックス複合化 / 金属アルコキシド / 電気特性 / 木質材料の炭化 / セラミックス添加 / 固有抵抗 / 熱伝導率 / 焼成温度 / セラミックスー木材複合化 / チタン酸ナマリ / ジルコン酸ナマリ
研究概要

この研究では,木材中に圧電性や誘電性に特徴のあるセラミックスを析出させ,木材とセラミックスの物理的な複合によって木材の電気特性を改良することと,木質材料とセラミックスを混合した後に炭化処理を施し,木質炭化焼成材の電気的性質や物理特性を制御することを目的をした。
木材中へのセラミックスの析出には,金属アルコキシドを用いた。溶液状態で浸透させ,加水分解によってチタン酸ナマリとジルコン酸ナマリを析出させるゾル-ゲル法を適用した。また,炭化焼成材には添加物として,水ガラスおよびシラスバルーンを加えた。木粉と添加剤および粉末接着剤を混合して熱圧成形したボードを500゚Cと800゚Cで炭化処理した。
木材中へのセラミックスの析出には成功したが,木材の熱分解を抑えるためにエージング温度が十分でなかったので,木材-セラミックス複合材の圧電・誘電特性を改善するには至らなかった。炭化材の固有抵抗は焼成温度に依存し,500゚Cの焼成では1MΩ・cm以上,800゚Cの焼成では1Ω・cm以下となった。また,5%の水ガラス添加によって1kΩ・cm以上となり,わずかな添加で固有抵抗を制御できることがわかった。シラスバルーン添加では,添加率40%で1MΩ・cmとなり,10^6以上のレンジにわたる変化があった。熱伝導率は,0.1〜0.2W・m^<-1>・K^<-1>で,同程度の密度を有する木材とほぼ同じ値となった。
今後の課題として,電気・磁気特性を有するセラミックス粉末と木粉との混合体の二次炭化焼成が,セラミックスの特性を取り込む上で有効と考えられる。

報告書

(3件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書

URL: 

公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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