研究課題/領域番号 |
04660185
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林産学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
鈴木 恭治 静岡大学, 農学部, 助教授 (00109133)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1992年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | セルロース / 透析膜 / カチオン化 / マイケル反応 / ホフマン反応 / ポリアリルアミン / 補体活性 / シアノエチル化 / 再生セルロース / 接触角 / ゼータ電位 / 補体 |
研究概要 |
セルロース系血液透析膜の機能改善を目的として、膜表面に種々のカチオン性基を導入し、得られた改質セルロース透析膜の膜性状を検討し、以下のことが明らかとなった。 1.再生セルロース膜および二酢酸セルロース膜のHMDIウレタン化は非水溶媒系で容易に進行し、特にDMSO中で反応量が向上した。 2.HMDIウレタン化膜のカチオン化は水処理のみでも進行するが、1級アミノ基を有するジメチルアミノプロピルアミン(DMAPA)やポリアリルアミン(PAAn)と常温で速やかに反応し、陽荷電透析膜が得られた。これら陽荷電膜の接触角は未処理膜の約2倍となり、DMAPA結合膜は無機リン透過性が向上した。 3.ジメチルアミノプロピルアクリルアミド(DMAPAA)とその4級化物(TMAPAA)は2%NaOH水溶液中で容易にマイケル付加し、高アミノ基密度の陽荷電膜が得られた。付加膜は表面電位が陽転しなかったが、無機リン透過性が17%向上し、補体活性が大幅に抑制された。 4.再生セルロース膜のカチオン化にホフマン反応が利用可能であり、置換度0.02以下であれば膜強度の低下を5%以内に抑えることが可能であった。 5.N-Cl化膜とエチレンジアミン(EDA)あるいはポリアリルアミン(PAAn)との反応により、温和な条件で陽荷電膜が調製できた。 6.ホフマン反応による陽荷電膜も補体活性抑制効果を有していた。従って、この性質は1級〜4級を問わず、アミノ基に共通した特性であると推察される。
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