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日本産イチイ科樹木抽出成分のバイオテクノロジーによる有用物質製造に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04660190
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 林産学
研究機関愛媛大学

研究代表者

橘 燦郎  愛媛大学, 農学部, 助教授 (10112319)

研究分担者 沖 妙  愛媛大学, 農学部, 助教授 (20116916)
研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1992年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードイチイ科樹木 / キャラボク / 組織培養 / 酵素変換 / タキソール / タキシニン / エリシター
研究概要

日本産イチイ科樹木,キャラボクの抽出成分中から有用な生理活性物質あるいは生理活性物質に変換可能な化合物を見い出し、これらのバイオテクノロジーによる生産について研究し、以下の研究結果を得た。
1.キャラボク中の抽出成分,生理活性物質:キャラボク葉から、2種のビスフラボン,スキアドピティシン,ジンクヂチン,2種のフラボノール,イソラムネチン,ケルセチンと2種のタキサン型ジテルペン,タキシニン,タキシニンBを単離した。2種のビスフラボンは血圧降下能を有し、2種のフラボノールは抗酸化能を有していた。タキシニン,タキシニンB、特にタキシニンは葉に多量に含まれており、またリパーゼによる酵素変換によりtaxol類化合物に変換できる可能性が示唆されたので、これから有用物質調製が可能と考えられた。キャラボク樹皮より、含量は少ないものの強力な抗ガン活性を有するタキソールを単離した。以上の結果から、バイオテクノロジーによる有用物質生産のターゲットとして、タキシニンとタキソールを選定した。2.タキシニンの酵素変換によるtaxol類化合物の調製の試み:タキシニンの13位のエノンカルボニル基を還元した後、別途合成したtaxol側鎖部のフェニルイソセリンとリパーゼにより縮合させ、taxol類化合物を調製しようと試みた。フェニルイソセリンの合成は達成されたが、タキシニンの13位のエノンカルボニル基の還元が難しく、現在検討中である。3.キャラボクの組織培養によるtaxolの生産:キャラボクの葉,軸の組織培養によりtaxolが生産できることを見い出した。組織培養により生産されるtaxolの含量は母植物のそれの1.1倍であった。Taxol生産を増加させるため、キトオリゴ糖を用いて、エリシター処理を行った。その結果、最高10倍taxol含量を増加させることができた。

報告書

(3件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Sanro Tachibana: "Flavonoids in the leaves of Taxus brevifolia." Biochemical Biosystematic and Ecology. (投稿中).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Sanro Tachibana: "Extractives in the leaves and bark of Taxus cuspidata var.nana Rehd." Mokuzai Gakkaishi. (投稿中).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Sanro Tachibana: "Flavonoids in the leaves of Taxus brevifolia" Biochemical Bioststematics and Ecology. (to be published).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Sanro Tachibana: "Extractives in the leaves and bark of Taxus cuspidata var.nana Rehd." Mokuzai gakkaishi. (to be published).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 橘 燦郎: "イチイ科樹木の組織培養(I) キャラボクの組織培養によるタキソールの生成" 第43回日本木材学会大会研究発表要旨集. 101 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 橘 燦郎: "イチイ科樹木の抽出成分(IV)-キャラボクの抽出成分並びに〓〓糸化合物合成のためのフェニルイソセリン側鎖部の合成-" 第43回日本木材学会大会研究発表要旨集. 343-343 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 松尾 敦: "イチイ科植物の抽出成文(II) キャラボク中のフラボノイドおよびタキサン系ジテルペンについて" 第42回日本木材学会大会研究発表要旨集. 426-426 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 松尾 敦: "イチイ科植物の抽出成分(III) タキソール系化合物の合成のためのフェニルイソセリンの側鎖部の合成" 日本木材学会 中国・四国支部 第4回研究発表会要旨集. 44-45 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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